若者からシニアまで多様な人材と共に目指すまちづくりの未来

八木建設株式会社の挑戦

埼玉県本庄市に本社を置く八木建設株式会社は、昭和30年に設立され、建設業界での新たな挑戦を続けています。代表取締役社長の八木雅之氏は、夢を持った企業としての姿勢を強調し、4月1日を「夢を発信する日」と定め活動しています。この取り組みは「April Dream」として知られており、社名にかけた「ヤギ」の特徴に学びながら、人材育成と地域づくりに力を注いでいます。

変革の時代：建設業界の現状

近年、建設業界は人材不足や技術革新、働き方改革などの変革が求められています。八木建設は「人」と「地域」を重視し、未来に向けた新しいビジョンを描いています。ヤギがどんな環境でも高みを目指す姿勢を持つことから、同社も成長する人材と地域社会との共存を目指しています。

人材育成の新たな地平

八木建設では、誰もが成長できる環境の整備に取り組んでいます。女性技術者の活躍を支援し、特に男性中心の業界において新たな挑戦を展開。また、「建設ディレクター」制度を導入することで、業界未経験者でも現場で活躍できるような職種を用意し、人手不足の解消を目指しています。さらに、経験豊かなシニア人材の採用と活用も推進し、世代間の橋渡しを行いながら技術を受け継ぐ仕組みづくりをしています。

文化とスポーツを通じて地域に貢献

建設業界は単に物を作るだけでなく、地域の文化や風土を支える重要な役割を持っています。八木建設は自社の住宅展示場を開放し、音楽イベントを通じて地域とのつながりを深めています。2025年には地元の中学生BMXレーサーである澤田茉奈選手への6年間の支援を決定し、地域アスリートの挑戦を応援する企業文化を醸成しています。

11月に「4階建て診療所」を竣工

昨年の「April Dream」で掲げた「木造建築がもつ力で、働き方を変えていく」を実現させるべく、様々なプロジェクトを進めてきました。例えば、木造の診療所が完成し、CO₂削減効果も発表されました。このような取り組みを通じて、八木建設は持続可能な社会の実現に寄与しています。

八木社長の思い

社長の八木氏は、「建設業は人が育つことで進化していく業界」とし、すべての人がキャリアを築ける環境を整える努力を続けています。ユーモラスな表現で、ヤギのように常に挑戦し続ける姿勢が、八木建設の根幹を形成しています。人材育成と地域づくりの両立を目指し、建設業界の既成概念を超えて成長していく姿勢は、多くの企業にとっても参考になるでしょう。