三井情報の新プラットフォーム
2025-07-09 11:12:40
三井情報とLifebit Biotechが創薬研究を加速する新プラットフォーム提供開始
三井情報、Lifebit Biotechと契約し新プラットフォーム提供開始
2023年、三井情報株式会社は英国のLifebit Biotechと提携し、最先端の解析環境を提供する契約を締結しました。この新たな取り組みは、2025年7月からスタートします。両社は共同でバイオバンクや製薬企業、医療機関をターゲットにし、複雑なバイオメディカルデータの安全な活用を実現することで創薬や研究開発を推進する狙いです。
医療・ライフサイエンスの進展
現在、医療およびライフサイエンス分野では疾患の理解や創薬の成功確率向上を目指して、多様なバイオメディカルデータの利用が急速に進んでいます。特に、国を超えたデータの活用が求められており、個人情報の保護を重視したセキュアな解析環境の構築が急務です。しかし、技術的や制度的制約により、実現が難しいのが現状です。
このような課題を解決するために、三井情報はLifebit Biotechとの提携を結びました。新たに提供される「Lifebitプラットフォーム」を通じて、要配慮個人情報を移動させず、データの安全性を確保したまま国際共同研究を進めることが可能になります。これが国内初の取り組みであり、バイオバンクや製薬企業との連携を推進します。
Lifebitプラットフォームの特徴
新しいプラットフォームは、以下の三つの主要機能を備えています。
1. Trusted Research Environment (TRE)
Lifebit Biotechが開発したTRE技術を搭載しており、データを移動せずに解析が可能で、国を越えたデータ分析にも対応します。これにより、個人情報を重視しつつ多くのデータを活用するニーズに応えます。
2. Trusted Data Lakehouse (TDL)
国際共通データモデルに統一されたセキュアなデータ統合基盤です。構造化されたデータや非構造化データを問わず、多様なフォーマットを処理できます。
3. Target ID
AIを駆使した創薬支援ツールで、大規模なゲノムデータを活用し、創薬ターゲットの探索期間を大幅に短縮します。これにより、製薬企業のROIを600%以上改善する実績もあります。
三井情報の役割
三井情報は、バイオIT分野での豊かな経験と、高度なITインテグレーション技術を活かし、国内の多様な医療機関や研究現場での研究開発活動を支援しています。また、導入後の運用支援やユーザー教育、国際プロジェクトへの技術支援など、顧客起点でのサービス提供を重視し、国際的なバイオデータ活用モデルの構築に貢献することを目指しています。
最後に
この新しい解析環境は、ライフサイエンスの未来を一層輝かせることでしょう。三井情報とLifebit Biotechのパートナーシップは、創薬研究に革命をもたらし、医療の発展に寄与することが期待されます。
会社情報
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