物流業界専用ナビゲーションシステムが進化
物流業界のニーズに応える「業務用カーナビSDK」の最新バージョンであるVer.10.0が、2025年7月1日より提供を開始します。この製品は、株式会社昭文社ホールディングスの子会社、株式会社マップルが開発しており、AndroidやWindowsタブレットで動作する業務アプリにカーナビゲーション機能を組み込むことができます。特にルート配送を行う企業にとって、業務の効率化と安全性向上に寄与することを目的としています。
課題解決型ソリューション
物流業界では、さまざまな課題が浮かび上がることがあります。「ベテラン社員の経験に依存してしまう」「新しく雇用したスタッフが地理に不慣れで困っている」「通学路など危険箇所を避けるためのルート指示が難しい」といった問題が顕著です。こうしたニーズに応えるべく、マップルは毎年バージョンアップを行い、今後も事業者やドライバーの安全なカーナビ業務の支援を続けていくと宣言しています。
新機能とユーザインターフェース
Ver.10.0の特筆すべき新機能は「経由探索機能」です。この機能では、目的地の途中に立ち寄らない経由地を設定してルート探索が可能となります。これにより、複雑なルートを設定したいが経由地への案内は必要ないというニーズに応えます。また、広大な敷地内で特定の地点への誘導もAPIによって実現され、利便性が格段に向上しました。
より具体的な案内が可能に
業務用カーナビSDK Ver.10.0では、設定したエリアに対する通知機能も追加されています。これにより、企業の特定の出入口や広域内のポイントへのナビゲーションも可能になり、ユーザーに対してより具体的な案内を提供することができます。例としては、進入を避けたいエリアを指定してルート探索を行う「回避エリアルート探索機能」が新たに導入されました。
様々なニーズに応えるカーナビSDK
業務用カーナビSDKは、業務アプリを手がける開発者向けに設計されたソフトウェア開発キットです。カーナビ機能付きの独自アプリを開発したい、あるいは既存のシステムにカーナビを簡単に組み込みたいといったニーズに対応しています。タブレットで稼働する業務アプリにカーナビ機能をスムーズに追加できるため、バスやタクシー、さらにはゴミ収集車などの「働く車」の業務改善に貢献します。
このSDKは、クライアントの特性やニーズに応じて柔軟に対応できる機能を数多く用意しており、物流業界を中心に幅広い業務シーンに役立ちます。詳細については公式サイトをご覧ください。
導入とお問い合わせ
業務用カーナビSDKにご興味のある方は、株式会社マップルの公式サイトまたは、製品担当までお気軽にお問い合わせください。最新技術を活用し、物理的な移動の効率性と安全性を向上させるこのツールは、物流業界の未来を切り開く革新となるでしょう。