アスクルと大塚製薬の新たな試み
2025年7月18日、アスクル株式会社が大塚製薬と協力し、ポカリスエットのリターナブル瓶を実証販売することが発表されました。この取り組みは、業務用品の容器を回収し、再利用を促進する「ASKUL容器リユースモデル」の一環として位置付けられています。
背景と目的
アスクルは、昨今の環境問題や消費者の持続可能な選択への意識の高まりを受け、リユースの必要性を強く認識し、様々な商品で実証販売を行ってきました。これにより、企業や事業所が資源循環を実践できる仕組みが求められています。そこで初めて飲料として提供されるポカリスエット リターナブル瓶は、スポーツや労働時に必要な水分補給をサポートしつつ、環境負荷を軽減することを目指しています。
実証販売の詳細
ポカリスエットのリターナブル瓶は250mlサイズで、ガラス製の容器を採用。ラベルは直接印刷され、キャップには栓抜きで開けられるタイプの王冠が使用されています。この商品は、アスクルを通じて事業所向けに販売され、1ケース(24本)で税込5,952円で提供されます。
購入後は、商品配達時に専用ケースごと容器を返却することが可能で、アスクルの物流インフラを利用して容器の回収が行われます。大塚製薬は回収された容器を洗浄、検品、再充填し、再度市場に流通させることができます。この循環型モデルは、”使い捨てない選択肢”を提供し、環境以外にも経済の観点からも持続可能性を実現します。
今後の展望
アスクルは、2027年12月までを予定したこの実証販売を通じて、利用者からのフィードバックをもとに運用条件の改善や対象商品の拡大を図ります。さらに、今後は業務用商品におけるリユースモデルを強化し、より多くの事例を展開することで、企業や事業所が気軽に環境配慮を実践できるような仕組みづくりを進めていくとしています。
この取り組みは、具体的な商品ラインナップを広げるだけでなく、リユースの重要性をより多くの企業に認識してもらう機会ともなり、持続可能な社会の形成に寄与するものと期待されています。アスクルと大塚製薬の協業による新たなビジネスモデルが、今後どのように展開されていくのか、注目が集まります。
まとめ
環境問題が一層クローズアップされる中で、アスクルと大塚製薬が共同で展開するポカリスエットのリターナブル瓶は、その解決の一助となることでしょう。この新たな試みが、BtoB市場における持続可能な購買選択肢の拡充につながり、他の企業や業界への波及効果となることを願っています。