AI搭載型「車内事故防止システム」導入の背景
京王電鉄バス株式会社と京王バス株式会社は、日野自動車株式会社が提供するAI技術を駆使した"車内事故防止システム"を自社の路線バスに搭載することを発表しました。これにより、バスの発車時や減速時に起こりうる事故のリスクを大幅に軽減することを目的としています。
日本では、路線バスにおいてお客様がつり革や手すりにつかまっていない際に転倒・負傷するケースが多々見受けられ、国土交通省も「事業用自動車総合安全プラン2030」でこの課題への対応を強化しています。このような社会的背景から、安全対策の強化が急務とされています。
システムの機能と効果
今回導入されるシステムは、車内に設置されたカメラで映像を解析し、お客様の姿勢や動きに基づき、転倒のリスクが高い状況をリアルタイムで検知します。万が一、危険な行動が認められた際には、画面や音声によって乗務員に通知が届く仕組みとなっています。また、車内のモニターを通してお客様にも着席やつり革・手すりの利用を促すことで、より多くの方々の安全を確保します。
このシステムの導入によって、発車および運行中の車内事故が減少し、安心してバスに乗車していただける環境が整うことが期待されます。また、働きやすい職場環境の構築も促進されることから、乗務員の負担軽減にも寄与します。
2026年からの運用を予定
このAI搭載型車内事故防止システムは、2026年の8月下旬から、調布駅北口~三鷹駅南口や調布駅北口~深大寺などの路線で運用される予定です。特定の車両(例えばL21604)の運用においてこの技術が活用され、安全運行を確実にする取り組みが行われます。
お客様へのお願い
このシステムは全ての危険を未然に防ぐことができるわけではありません。お客様には、バスが発進する際はしっかりと手すりやつり革につかまり、移動を控えるようお願い申し上げます。また、完全に停車した後に扉が開くのを確認してから降車するよう、一般的な安全運行への理解と協力をお願いしています。
日本バス協会との実証実験
さらに、京王電鉄バスは日本バス協会と共に、2026年9月にこのシステムの効果を検証する実証実験にも参加する予定です。この実証実験によって、AI技術による安全提案がどのように効果を発揮するか、その実用性が見込まれます。
このように、京王電鉄バスの新たな取り組みは、今後のバス運行において重要な役割を果たすことが期待されます。最新のテクノロジーを活用することで、より安全な社会の実現を目指す姿勢に、業界内外からの注目が集まりそうです。