近年、企業のサステナビリティへの関心が高まっており、その一環としてBooost株式会社が2025年6月18日に特定非営利活動法人CIO Loungeと連携し、「サステナビリティ勉強会」を開催しました。この勉強会は、IT部門に焦点を当てており、企業のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)を支援するための情報共有と議論の場として位置づけされています。
勉強会の最大のポイントは、伊藤忠商事の准執行役員である浦上善一郎氏を講師に迎えたことです。浦上氏は、これまで30年以上にわたりIT戦略分野に携わり、企業におけるデジタル戦略の推進において多くの実績を持っています。彼の専門的な知見を共有することで、参加者は現在のサステナビリティに関する規制や取り組みの重要性を理解し、具体的な実践方法を学ぶことができました。
勉強会の内容
この勉強会は、全体として3部構成で行われました。第一部では、Booost代表取締役の青井宏憲氏が、サステナビリティ対応の全体像とIT部門が担うべき戦略的役割について講演しました。このセッションでは、企業のIT部門がサステナビリティ推進において果たすべき重要な役割について説明されました。
第二部は、浦上氏による講演で、「サステナビリティERP導入プロジェクトを成功させる秘訣」に焦点が当てられました。彼は、IT部門の早期関与がプロジェクトの成功に直結することや、経営層、業務部門、システム部門の共同オーナー制の導入が重要であることを強調しました。さらに、Booost社の「サステナビリティERP(booost Sustainability)」を活用した柔軟性と拡張性の高いシステム導入についても語られました。このシステムを利用することで、企業は環境データ基盤の構築や業務効率化を実現できると説明されています。
第三部では、Booost社の東氏がSXに向けたERPシステムの紹介を行い、具体的な機能や利用方法を参加者と共有しました。最後に、懇親会が設けられ、参加者同士の意見交換や情報共有が行われました。
SX先進国へ向けたプロジェクト
今回の勉強会は、Booostが提唱する「日本をSX先進国へ」というプロジェクトの一部であり、サステナビリティ関連の財務情報開示義務化に向けた進捗状況を共有することも目的としています。このプロジェクトでは、参加企業が連携し、サステナビリティを推進することを目指しています。今後もさらなる企業の参加を呼びかけており、目標達成に向けて着実に動き出しています。
Booost株式会社について
Booost株式会社は、東京都品川区に本社を構える企業で、サステナビリティの実現に向けたITシステムの提供を行っています。同社が開発した「booost Sustainability」は、国際開示基準に準拠した統合型SXプラットフォームであり、環境、社会、ガバナンスに関するデータの自動収集や集計、モニタリングを可能にします。これにより、企業はサステナビリティ関連情報の開示業務を効率化でき、持続可能な発展を図ることができるのです。新たな時代に相応しい企業戦略が求められる中で、Booostの取り組みはますます重要な役割を果たすことでしょう。