ビデオリサーチが新たな広告効果分析技術を公開
株式会社ビデオリサーチは、ID連携が不要な広告媒体横断分析が可能な新技術「バーチャルパネル」を開発し、実証実験を実施しました。この技術により、合成データ生成やデータフュージョンを活用し、より効果的な広告配分が実現できる可能性が高まりました。
バーチャルパネルとは?
バーチャルパネル(Virtual Panel)は、当社が保有する「テレビ視聴率」調査パネルのデータを基にAIを活用して合成データを生成し、さらに複数のデータソースから得た附随情報を統合したものです。この技術は、テレビ視聴データや動画配信プラットフォームの利用データを仮想的に組み合わせることで、IDの取得が不要な状態で広告効果を評価することができます。
実証実験では、さまざまなデジタル広告の出稿実績レポートを統合し、テレビCMとデジタル広告の接触状況を分析しました。これにより、媒体横断での重複効果や広告配分の最適化に向けた洞察を得ることができました。
実施背景と課題解決
現在、企業のマーケティング活動においては、全体的な施策の効果を横断的に評価することが求められています。しかし、プライバシーへの配慮や法規制の影響により、データの連携や統合分析が難しくなっています。この状況を打破するためにビデオリサーチは、特許出願中の技術をもとに、Virtual Panelの開発に取り組んできました。
この技術により、プライバシーを守りながらも統合的な評価を実現するための道が開かれたと言えます。これまでの広告効果分析は、媒体単位での評価に留まっていましたが、この新しい技術を用いることで、生活者の行動を広範囲にわたって把握することが可能になります。
今後の利用シーン
今後、ビデオリサーチはVirtual Panelを用いた新たなソリューションを展開していく予定です。これには、以下のような活用例が含まれます。
1.
クロスメディア広告コミュニケーション評価
キャンペーン効果を評価し、生活者の行動変容全体を包括的に理解するための手法を提供します。
2.
生活者理解の深化
意識データと行動関連データを組み合わせることで、特定商品やサービス利用者を立体的に分析します。
3.
ターゲット像の深掘り
属性情報や嗜好性を統合的に捉え、マーケティング戦略の立案をサポートします。
Video Research Forum 2026での紹介
2026年10月7日に開催される「Video Research Forum 2026」では、このVirtual Panelの実証実験結果が紹介されます。セッション名は「メディア分散時代の広告効果測定をどう進化させるか」です。このフォーラムでは、株式会社東急エージェンシーと共同で行った実証実験の事例も発表される予定です。
まとめ
ビデオリサーチが開発したバーチャルパネル技術は、広告分析の新たな可能性を切り開きます。今後、企業のマーケティング戦略において、より効果的かつ効率的な広告配分が可能になることでしょう。この技術の進展に注目です。さらに詳細な情報は、ビデオリサーチの公式サイトやフォーラムでの発表を通じて確認できます。