コカ・コーラボトラーズジャパンが江崎グリコと共に物流の未来を築く

物流の革新を目指す共同プロジェクト

コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社（以下：コカ・コーラ）が、江崎グリコ株式会社とハコベル株式会社と共同で「強靭・持続可能表彰」を令和6年度グリーン物流優良事業者表彰で受賞しました。この受賞は、環境に配慮した物流の効率化を目指す両社の取り組みが評価された結果です。

受賞の背景と目的

コカ・コーラは、2024年4月から江崎グリコとのパートナーシップを強化し、九州地方や山陰地方において共同でトラック輸送の改善を実施する計画です。これにより輸送効率の向上を図り、特に「物流2024年問題」と呼ばれる社会的課題の解決に貢献することを目指しています。

具体的な取り組み

1. 九州地方での空回送車両の活用

コカ・コーラは九州地方、主に佐賀県で輸送を行う際、物流パートナーから手配された輸送車両を利用し、復路の空回送車両が生じる問題に直面していました。江崎グリコも同地域で異なる製品カテゴリーの工場からの集荷に課題がありました。

そこで、両社は近隣の工場を活用し、コカ・コーラの輸送を終えた車両による江崎グリコの製品の集荷を行う取り組みを行いました。これにより、約100台分の空回送車両の有効活用を可能にし、顧客に対するサービス向上およびコスト削減につながりました。

2. 山陰地方での繁忙期活用

また、山陰地方においてはコカ・コーラと江崎グリコの繁忙期が異なる点に着目しました。コカ・コーラは夏、江崎グリコは冬というそれぞれの繁忙期の違いを利用し、共同でトラックを配車するシステムを構築しました。この方式により、両社は安定した輸送力を確保するとともに、ドライバーの確保や配車計画の効率化を達成しました。