J.PRESSが新時代を迎える
アメリカのファッションシーンにおいて、長きにわたり愛されてきた『J.PRESS(ジェイプレス)』が、ジャック・カールソンをクリエイティブディレクター兼プレジデントに任命した。このニュースは、ブランドの歴史と伝統を尊重しつつ、未来へ向けて新たな道を切り拓く重要なステップとなる。
カールソンの経歴とビジョン
38歳のアメリカ人デザイナー、ジャック・カールソンは、「Rowing Blazers(ローイングブレザーズ)」の創業者として知られ、クラシックなデザインに新しい息吹を吹き込む経験を持つ。CFDA(アメリカ・ファッション・デザイナー協議会)の公式カレンダーにおいて『J.PRESS』が初めて登場するこの機会に、彼は自身のビジョンとしてブランドの正統性を大切にしつつ、その伝統を新しい視点で発信すると語っている。
「私はJ.PRESSとともに育ってきました」とカールソン。彼にとってJ.PRESSは単なるブランドではなく、自身の成長の一部でもある。彼が愛着をもって選んできたボタンダウンシャツやカーキのパンツは、今でも彼の生活に欠かせない存在だ。カールソンは、こうした思いを込めたコレクションを展開し、より多くの人々に愛されるブランドへと成長させていくという。
新コレクションの期待と成長戦略
彼が手がける2025年秋冬コレクションでは、アメリカとイギリスの職人技が融合するアイビースタイルを基に、繊細なディテールと独自の個性が反映されている。また、赤いテールコートやチロリアンジャケットといった新たなスタイルも取り入れられており、これは彼自身の過去の経験からインスパイアされたものである。
加えて、今後1年以内に米国内に新たに2つの旗艦店をオープンする計画も発表されている。これにより、『J.PRESS』はより広いスペースでそのライフスタイルや世界観を表現し、グローバルな市場において存在感を示していくことが期待されている。
ブランドの歴史と魅力
1902年にコネチカット州ニューヘブンに設立された『J.PRESS』は、ネイビーブレザーやアイコニックなシャギードッグセーターなど、アメリカンスタイルの象徴として知られている。多くのアメリカの歴史的人物に愛され続け、ブランドの品質と伝統の高さは、今もなお評価を受けている。カールソンが新たに加わることで、J.PRESSは新時代にふさわしいブランドへの進化を遂げようとしている。
最後に
ジャック・カールソンのビジョンと『J.PRESS』の伝統がどのように融合し、革新的なコレクションを生み出していくのか今後の展開が楽しみだ。彼の手による新コレクションは、2025年秋冬のニューヨーク・ファッション・ウィークで発表される予定であり、ブランドの新たな可能性を感じさせる機会となること間違いないだろう。