無理なケアが引き起こす痛みの悪循環
長引く痛みを抱える方は、日々のケアに多くの時間を費やしていることと思います。マッサージやストレッチが良い影響を与えると考えられがちですが、実はこれが思わぬ逆効果を招くこともあります。京都で20年以上にわたり、累計5万人以上の慢性痛に関して施術を行ってきた鍼灸師、稲村崇氏は、痛みの根本原因として「脳の誤作動」を指摘しています。痛む部分を強く揉んだり伸ばしたりすることは、脳の感覚センサーにダメージを与え、結果的に過敏な状態を引き起こすのです。このことが慢性痛を悪化させる原因となり得ます。
脳の防御反応に注意!
稲村氏によると、痛いところを圧迫したり、無理に動かしたりすることで、脳が「もっと守らなくては」と感じ、過剰防御反応が生まれます。こうした反応が、頑固な痛みを生じさせ、体の不具合を長引かせる要因に繋がります。そして、アーチサポート構造のインソールや圧迫するサポーターも、以前は効果的だとされていましたが、実際には悪影響を及ぼすこともあるのです。
幸せな脳の作り方
では、どうすればこの気持ちの悪循環を断ち切ることができるのでしょうか?そのカギは、東洋医学と「皮脳理論」を用いた新しいセルフケア法にあります。具体的には、皮膚を優しく「つまんで、引っぱる」ことで脳に安心感を伝え、筋肉の緊張を和らげて痛みをリセットするというものです。
皮膚は受精卵の段階で脳神経系と同じ外胚葉から形成されるため、身体の外的刺激が脳にダイレクトに影響を及ぼすことが分かっています。この理論を活用し、直接痛む部分に触れず、身体の別の部位を優しく触れ、刺激を与えることで、脳に安心の信号を送り、痛みを軽減することが可能になるのです。
本書で紹介する簡単なセルフケア
本書では、初めての方でも実践しやすいセルフケアの方法を多数紹介しています。まずは体の基盤を整えるために、足をケアすることで、膝や腰にかかる負担を軽減する方法があります。また、腹部をつまむセルフケアも、慢性的な腰痛を改善する効果が期待できるとされています。これらのケアを習慣にすることで、一生自分の足で自由に歩ける「痛み知らず」の身体づくりをサポートします。
本書『10年治らなかった足・腰・膝慢性の痛みがつまんで、ひっぱるで消えた』は、そうした新たな治療法を提案するものです。
書籍の詳細
著者:稲村 崇
定価:1,760円(税込)
発売日:2026年7月16日
判型:A5版
ページ数:128ページ
ISBN:978-4043300525
発行:株式会社KADOKAWA
痛みの長期化に悩んでいる方へ、是非手に取っていただきたい一冊です。これからの生活をより豊かにするために、簡単なセルフケア法を取り入れてみましょう。