Tres Alchemix株式会社がシリーズAで6.5億円を調達、創薬AIの革新へ

Tres Alchemix株式会社が資金調達を実施

2023年10月、福岡を拠点とするTres Alchemix株式会社がシリーズAにて総額6.5億円の資金調達を完了しました。この資金調達は、リード投資家であるDNX Venturesのもと、既存投資家のWUVも参加し、第三者割当増資として実施されました。

単なる資金調達に留まらないVision

Tres Alchemix社は2023年4月にオックスフォード大学の博士課程を修了した三名の日本人研究者によって設立されました。主にAIを活用した医薬品開発を目指し、独自のヒトin silicoモデルを開発しています。このモデルは、マルチモーダル及びマルチオミクスビッグデータを用いて新薬の有効性や副作用を予測することが可能です。その結果を基に、高い有効性を持つ新規低分子薬の設計を進めています。

世界市場への飛躍

Tres Alchemix社は本社を福岡に置きつつ、2024年6月には英国オックスフォードに研究開発拠点を設立する計画を進めています。この動きにより、同社は海外市場への進出を果たし、世界的な科学技術企業が集まるThe Oxford Science Parkに新たな研究所を設置することが期待されています。

資金調達の目的と期待

今回の資金調達の主要な目的は、社内の予測AIプラットフォームのさらなる開発と、オックスフォードでの新研究所の設立を支援することです。現在、同社はがん領域に特化し、新薬の開発に向けた取り組みを加速させています。これからの研究が、どのように医薬品市場を変革するのか注目が集まっています。

Tres AlchemixのCEO橋本悠氏からのメッセージ

同社の代表取締役CEO、橋本悠氏は「新しい技術を生み出し続けることが、企業としてだけではなく社会全体に貢献する道である」と語ります。スタートアップながら、彼には強い信念があり、今回の資金調達で得た投資を基に新しい創薬手法の完成を目指しています。そうした技術革新を通じて、世界全体を前進させることを志しているのです。

Tres Alchemix株式会社について

Tres Alchemix社は、AIを核としたバイオテクノロジー企業であり、独自の量子化学計算を通じて新しい化合物の有効性と安全性を予測します。2023年に福岡で設立され、現在、英国オックスフォードでの新研究所設立を含む成長を続けています。

これからのTres Alchemix社の活動が、どのように医療の領域に革命をもたらすのか、目が離せません。