Axcxept社が新たに登場したGemma 2Bモデルを徹底分析
Axcxept株式会社(本社:北海道札幌市)は、先日Googleによりリリースされたばかりの「Gemma-2 2B」モデルの日本語処理能力を向上させる新しいサービス「DomainLLM」を開始しました。この取り組みは、業界におけるAI技術の進化を感じさせます。
EZOチューニングによる急速な性能向上
Axcxept社は自社独自の「EZO」と呼ばれる安定したチューニング技術を駆使し、Gemma 2Bモデルの性能を短期間で大幅に向上させました。この技術により、わずか数日で日本語に特化した超軽量モデルを開発し、公開に至りました。
特に注目すべきは、この新モデルが「Japanese MT Bench」というベンチマークにおいて、従来のCommand R+やLlama-3などの大型モデルを凌駕するパフォーマンスを発揮した点です。具体的には、元の性能からコンマ3ポイント、ElyzaTasksでは0.23ポイントのスコア向上を達成し、2Bでも70BのLlama-3に迫る優れたスコアを記録しました。
新サービス「DomainLLM」の登場
「DomainLLM」サービスでは、AIの導入にかかるコストを劇的に削減し、各業界向けに特化したベースモデルを提供しています。このサービスは、特に企業内でのAIモデル導入を容易にし、効率性を重視したものとなっています。
現在、以下の業界向けにモデルが開発中です。
- - 弁護士
- - 税理士
- - 内科医
- - 小児科医
- - 宅建士
- - 行政書士
このように各分野に特化した業務に対応できる最新のAIを提供することで、企業固有のニーズに応じたファインチューニングも可能としています。これにより、従来の方法と比較しても、大幅にコスト削減が実現できるのです。
EZOチューニングの優位性
EZOチューニングの大きなメリットには、迅速かつ安定した結果が挙げられます。新モデルに対しては、数日から数週間以内に高品質のチューニングが行えるため、従来では数か月を要したことが記録されています。また、幅広いモデルサイズに対応できる柔軟性も魅力です。
実績のある大規模モデル
先日発表された70BパラメータのLlama-3.1モデルにおいても、EZOチューニングを用いた結果、最高峰の日本語処理能力を持つモデルが開発されました。この実績は、Axcxeptのチューニング手法がさまざまなモデルに迅速かつ安定して適用できることを証明しています。
今後の展望
Axcxept株式会社は「DomainLLM」サービスを通じて、企業のAI導入を加速させることを目指しています。日本企業が直面する時間的・技術的・コスト的な障壁を取り除き、高性能なローカルLLMを迅速に届けることで、効率的なAI実装を支援するための取り組みを続けます。
今後のサービス展開や導入についての詳しい情報は、Axcxept社の公式ウェブサイトで確認できます。興味のある方は、ぜひ訪問してみてください。
会社概要
- - 社名:Axcxept株式会社
- - 代表者:Kazuya Houdatsu
- - 所在地:札幌市白石区東札幌5-1-1-1札幌市産業振興センター
- - 事業内容:AI言語モデルの開発・提供、AIシステム開発、LLM研究、ウェブ制作、クラウド基盤構築など
- - ホームページ:Axcxept公式サイト
お問い合わせ
この新しい技術革新が引き起こすAIの未来に期待が高まります。