白菊酒造の令和3酒造年度報告と今後の挑戦
酒米に見る厳しい環境とその克服
岡山県の特産酒米「雄町米」は、令和3年度において日照不足の影響を受け、米の充実度がやや不足している状況が懸念されました。しかし、白菊酒造では、精米やもろみの管理を徹底することで、その結果を克服し、問題なく良質なお酒を仕上げることに成功しました。特に、岡山県産の「山田錦」や「朝日米」を使用したお酒も順調な仕上がりとなり、全体として良好な酒質を確保しています。
受賞歴が示す白菊酒造の実力
白菊酒造は、毎年国内外の各種コンペティションに出品し続け、今年度も素晴らしい成績を収めています。全国新酒鑑評会では、なんと2年連続で金賞を受賞し、さらに伝統ある備中杜氏自醸酒品評会でも最優等賞を獲得するというダブル受賞を果たしました。
具体的に言うと、以下の受賞歴が印象的です:
- - 大吟醸斗瓶採りしずく酒:全国新酒鑑評会金賞、備中杜氏自醸清酒品評会最優等賞など。
- - 純米大吟醸雄町:フランス世界ワインコンクール日本酒部門金賞(2年連続)。
- - きもと純米雄町七十:フランスクラマスター日本酒コンクール金賞。
- - 日本酒仕込み梅酒香春梅:フランス世界ワインコンクール日本リキュール部門金賞(2年連続)。
これらの受賞は、白菊酒造が提供する日本酒の高品質を裏付けるものです。地域を代表する酒造として、ますます注目を集めています。
若い世代に向けた新たな取り組み
新酒造年度を迎え、白菊酒造は特に若い世代に日本酒の魅力を伝える新たな取組みを進めています。日本酒はその奥深い味わいと文化から、今や多くの人々に愛されていますが、さらなる普及を目指すために様々な工夫が必要とされています。若者たちが気軽に日本酒に触れる機会を作り、実際に味わってその良さを実感してもらうイベントやキャンペーンの開催が計画されています。この試みは、日本酒の魅力をより多くの人々に伝えることを目的としています。
これからの展望
白菊酒造は、今回の受賞歴を礎として、さらに美味しい酒造りに向けて邁進していくと力強く宣言しています。ご愛飲いただいている皆様からの応援を力に、酒造の伝統を守りながらも新たな挑戦を続け、質の高い日本酒を提供し続けることを約束しました。これからも、地域の特産酒米を活かし、さらなる成長を目指して歩み続ける白菊酒造に注目していきたいと思います。
会社概要
白菊酒造株式会社は1886年に創業し、岡山県高梁市成羽町に本社を構えています。資本金は8000万円で、従業員は約10人。主な製品には『大典白菊』などの日本酒があり、地域の味を全国へ発信し続けています。今後の展開に期待が高まります。