アンリツの新たな一歩:次世代eCallテスタの認証取得
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)が、自社の提供するeCallテスタ MX703330Eがcetecom advanced社により認証を取得したことを発表しました。この認証により、MX703330EはNG eCallの適合性試験規格であるEN 17240:2024に準拠したPSAP(公共安全応答拠点)シミュレータとしての地位を確立しました。これによって、技術の信頼性がさらに高まり、自動車業界の標準として欠かせない存在となることが期待されています。
NG eCallシステムとは
NG eCallは、交通事故が発生した際に車両搭載のIVS(In-Vehicle System)が自動的にPSAPへ緊急通報を送信し、事故に関する情報をリアルタイムで提供するシステムです。近年の通信技術の発展により、LTEといった次世代通信ネットワークが活用できるようになり、より速く、信頼性の高い緊急応答が可能になっています。特に欧州では、2026年1月1日より新車種にNG eCallの搭載が義務化されることが決定しており、これに対応するための製品が求められています。
認証取得の意義
MX703330Eの認証取得により、欧州の自動車型式認定試験において、NG eCallのPSAPシミュレータとしての適合性が証明されました。これにより、アンリツは自動車メーカーに対し、要求される基準に従った製品の提供が可能となり、今後も各国のNG eCallやeCall規格に則ったソリューションを展開していく方針です。
製品の機能と特徴
eCallテスタ MX703330Eは、NG eCallやeCall車載器(IVS)とPSAPの間の通信シーケンスを正確に再現できるソフトウェアです。このテスタはシグナリングテスタ「MD8475B」と組み合わせて使用することで、LTE、WCDMA、GSMネットワークを模擬でき、EN 17240:2024および従来のeCallコンフォーマンス試験(EN 16454:2023)両方に対応した包括的なテスト環境を提供します。
今後の展望
アンリツは、企業として自動車メーカーのニーズに応えるべく、引き続きNG eCallおよびeCallに関連する技術開発を進めていくとしています。国際的な規格に対応した製品を提供し、安心・安全な自動車社会の実現に向けての貢献を目指す姿勢を見せています。
さらに、アンリツの製品情報や最新ニュースについては、Facebookページでも発信されていますので、お見逃しなく!
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