島根大学発ベンチャーPuREC株式会社がJETRO KYOTO Awardを受賞！

島根大学発の革新的なベンチャー、PuREC株式会社

2022年3月2日、日本時間において、米国サンディエゴで開催された「第3回京都大学ライフサイエンスショーケース」において、島根大学発のベンチャー企業であるPuREC株式会社が名誉あるJETRO KYOTO Awardを受賞しました。このイベントは、アカデミア発のベンチャーがアメリカでの事業化に資するためのものであり、特に生命科学の分野における革新を促進する役割を果たしています。

JETRO KYOTO Awardの受賞理由

PuREC株式会社は、再生医療分野において独自の手法を駆使して開発された高純度間葉系幹細胞「REC」を使用し、低ホスファターゼ症などの治療法を研究・開発しています。本イベントでは、「免疫・感染症」、「医療機器」、「低分子・核酸」、「再生医療」という4つの部門から選ばれた16社がプレゼンテーションを行い、その中で特に優秀なスタートアップに授与されるJETRO KYOTO Awardが、PuRECに与えられました。

深まる国際的な事業展開の可能性

PuRECの受賞は、自社の技術と市場のニーズが高く評価されたことを意味しており、これにより同社は今後さらなる海外展開を進める意向を示しています。間葉系幹細胞は再生医療分野において多くの注目を集めており、特に北米市場ではその需要が高まっています。PuRECは、今後も研究開発を進めながら、アメリカを皮切りに新たな市場開拓を目指すことを決意しています。

PuREC株式会社の背景とビジョン

PuRECは、島根大学の研究成果を商業化することを目的に設立されたベンチャー企業です。間葉系幹細胞の特性を活かし、様々な疾患の安全かつ効果的な治療法の確立を目指しています。同社は、国立研究開発法人や他の大手企業とも連携し、細胞医薬品の開発を進めてきました。特に低ホスファターゼ症、関節疾患、脊椎関連疾患などに対する研究を進めており、多くの実績を有しています。

技術革新の先端を行くPuREC

PuRECの成功の要因の一つには、独自に開発した細胞分離・培養プロセスがあります。この技術を用いることで、高純度な間葉系幹細胞「REC」を効率的に得ることが可能となり、再生医療の分野でその応用が期待されています。また、昨年には最優秀賞の受賞やJ-Startupへの選定といった実績もあり、国内外での評価も高まっています。

今後の展望

PuRECは、海外市場への積極的なアプローチを進めるため、JETRO KYOTO Awardの受賞を機にさらなる成長を目指しています。得られた名誉が、同社の技術を世界に広げる大きな足掛かりとなるでしょう。新たな治療法の開発により、医療現場にて患者のQoL（生活の質）の向上に貢献することを目指して、今後の進展に期待が寄せられています。