幕末・明治の女性和装展の魅力
2025年12月から2026年1月の間、丸紅ギャラリーで開催される「初期写真資料でひも解く 着こなしの変遷 -幕末・明治の女性の和装」展は、和装の歴史に興味がある方々にとって見逃せない展覧会です。本展は、幕末・明治時代の女性たちがどのように着物を着こなしていたのか、その変遷を初期写真資料を通じて探求します。
和装の歴史的背景
江戸時代、和装のスタイルは確立されましたが、明治時代には多様化していきました。特に1868年には開国が進み、西洋文化が迅速に日本に流入しました。この文化的交流は、洋装や和装に大きな影響を与え、女性たちは新たな自己表現を模索するようになりました。これが、現代の私たちが知っている和装のイメージにはない、華やかで多様なスタイルへとつながっていったのです。
展覧会の見どころ
今回の展覧会では、丸紅の貴重なコレクションから日本の伝統的な着物や帯を展示し、幕末・明治時代の女性たちの着こなしを再び現代に蘇らせます。初期に流入した写真や文献を元に、実際に当時の着物を用いて、着こなしの再現が試みられます。来場者は当時の女性たちの美しさや個性溢れる着こなしを直に見ることができる貴重な機会となるでしょう。
開催情報
本展は2025年12月2日から2026年1月24日まで開催され、会期中に一部展示作品の入れ替えも行われます。開館時間は午前10時から午後5時まで、入館は午後4時30分までとなっており、休館日は日曜日、祝日、年末年始(12月26日~1月3日)です。また、入館料は一般500円で、高校生以下は無料です。詳細は丸紅ギャラリーの公式ウェブサイトで確認できます。
丸紅ギャラリーについて
丸紅は1858年の創業以来、繊維ビジネスに携わり、その過程で多くの江戸期の染織品や近代日本絵画を収集してきました。2021年にオープンした丸紅ギャラリーでは、「古今東西の美が共鳴する空間」というコンセプトのもと、丸紅コレクションを中心に様々なテーマでの展覧会を実施しています。これからも多くの展示が予定されており、見逃せません。
その他の企画展
本展の他にも、2026年には「マックス・トゥーレ:知られざる後期印象派の画家」という個展も予定されています。アートファンには必見のイベントが盛りだくさんです。
ぜひ、この機会に丸紅ギャラリーを訪れ、日本の着物文化の深さを肌で感じてみてください。