古河産業とドローンWORKが運搬業務拡大へ新会社設立

株式会社イーグルフライトの設立と運搬ドローン事業の展開

古河産業株式会社と㈱ドローンWORKシステムは、2024年7月29日に共同出資による新会社『株式会社イーグルフライト』を設立した。この新会社は、運搬用ドローンオペレーションに特化し、両社の強みを活かした事業を展開する。

新会社の概要

『イーグルフライト』の本社は福島県いわき市内郷高野町に置かれ、資本金は1,000万円。出資比率は、㈱ドローンWORKシステムが50%、古河産業が50%となっている。代表取締役にはドローンWORKの手島朋広氏が就任し、取締役には両社からそれぞれ2名ずつ、監査役には古河産業から1名が選出される。

運搬ドローン市場は拡大を続けており、特に物流分野での成長が目覚ましい。この背景には、小型の運搬ドローンが多くの競合を引き寄せている一方、大型ドローンを活用した物流には厳しい法規制と技術的ハードルがあることが挙げられる。『イーグルフライト』は、これらの参入障壁が高い市場に注目し、運搬ドローンの活用による新たなビジネスチャンスを探求する。

大ペイロード市場の可能性

特に、山間部における電力鉄塔の保守や運搬にドローンを活用することで、地域の人手不足の問題にも寄与することを目指す。また、運搬ドローン技術の革新とともに、安全性の確保にも取り組む。これにより、社会的な課題の解決にも貢献する企業を目指す。

過去の実績と今後の展望

古河産業は、長年にわたり産業インフラやエネルギー分野でのビジネスを展開してきた商社であり、ドローンWORKは車両用電子機器の開発に強みを持つ国産ドローンメーカーである。両者はそれぞれの技術やノウハウを結集し、運搬ドローン事業の成功に向けた強固な基盤を作り上げている。これまでにドローンスクールを運営し、操縦者の育成にも努めている。

主な活動としては、運搬用ドローンの機体開発、運用・保守、操縦技術者の育成、新分野への展開、安全性研究が挙げられる。これらの取り組みにより、両社は今後の市場をリードしていくことが期待されている。