株式会社パルラインが目指す誰もが活躍できる職場づくりの実践とは
2023年3月20日、株式会社パルライン(本社:東京都江東区)は、障害者の就労支援を行う「ジョブコーチ」による成果報告会を本社で開催しました。この会では、パルラインが取り組む障害者雇用に関する具体的な実践事例として、実際の支援内容や成果が紹介されました。
ジョブコーチの役割と現状の課題
「ジョブコーチ」とは、障害のある職員が円滑に業務に適応できるようサポートする専門職です。現在、パルラインでは12の事業所で22名のジョブコーチが活躍し、86名の障害のある職員の業務やコミュニケーションを支援しています。報告会では、各事業所からの10件の具体的な支援事例が発表されました。
実践事例の具体的な内容
例えば、埼玉県の岩槻センターでは、障害者が8名在籍し、障害者雇用率は3.89%です。同センターでは、派遣職員での恒常的な人員不足が課題となっていましたが、障害のある職員に就業時間の延長を訴えかけたところ、2名が「会社を助けたい」と名乗り出ました。障害特性に応じた新業務の提供や、同僚の見本となるようなフォローが行われました。ジョブコーチの西巻貴弘氏がこのプロセスを報告しました。
一方、東京都八王子市の南大沢センターでは、8名の障害者が在籍し、4.43%の雇用率を誇ります。統合失調症の職員の勤務体制を医師と連携して調整することで、個別の支援が行われ、通院や生活リズム管理に効果を上げる結果となりました。
成長のための支援とステップアップ
さらに、板倉食品加工センターでは、障害者3名が在籍し、野菜の下処理作業を行っています。2024年からは、就労継続支援A型事業所の指導員の協力を得て、作業を委託することで直接雇用の機会が増え、「1人工」としての自立した仕事が可能となりました。このように、障害者が成長し続けられる環境を一つ一つ整えていくことが重要です。
コミュニケーションで築く信頼
障害者小分けを行う相模青果センターでの例では、知的障害のある職員とのコミュニケーションが通じるまでの道のりを描いた報告が行われました。特に、本人が好きなアニメキャラクターを用いた紙芝居を作成し、注意を引くことで、改善を図ったノウハウには驚かされました。感情に寄り添うことで、行動改善がみられる、この取り組みの重要性が理解されます。
日々の精進とサポート体制
パルラインでは、毎週の面談や日報によるコミュニケーションが行われ、障害者が自信を持てる環境作りに努めています。また、就労系の特別支援学校とも連携し、在校生との交流を通じた実習など、将来の人材育成にも力を入れています。
専門性と進化への挑戦
おわりに、桑原修の常務執行役員は「全社を上げて社会的包摂を進めてきた結果、行政からの評価を受けるに至った。私たちは、職員一人ひとりを真剣にサポートし、よりよい職場の提供に努め続ける」とスピーチを締めくくりました。パルラインは、今後も障害者の職場での活躍を応援し続けていく方針です。
支援を通じて生まれる新たな可能性を感じさせる今回の報告会は、多様な人々の雇用と成長を確実に実現していることを私たちに示してくれました。