売れるネット広告社が踏み込む新たなデジタル資産復旧事業
近年、ビットコインやNFTを含むデジタル資産の市場が急成長を見せています。この背景には、ブロックチェーン技術の普及とともに、暗号資産への社会的関心の高まりがあります。特に、2024年の時点での世界の暗号資産市場規模は約3.91兆ドル(約587兆円)と過去最高の記録を更新。日本でも、暗号資産取引所市場の規模は2024年に約28.9億ドル(約4,335億円)に達する見込みであり、この成長は2033年にはさらに拡大すると予測されています。
このような市場の成長に伴い、ビットコインやNFTなどのデジタル資産をどのように保護し、復旧するかという課題が浮上しています。例えば、暗号資産ウォレットのパスワードを失ったり、相続による資産の移転が困難になったりするケースが増えています。これを受けて、売れるネット広告社グループは、子会社「ビットコイン・セイヴァー株式会社」を設立し、デジタル資産の復旧および保全をサポートする「デジタルアセット・リカバリー事業」に参入することを決定しました。
1. 事業の背景と目的
当社が新たに開始するデジタルアセット・リカバリー事業は、ビットコインや暗号資産の復旧に特化したサービスを提供します。これにより、特にウォレットアクセスの復旧や暗号資産取引所へのアクセス障害の解決を目指します。パスワードを失ったり、秘密鍵の管理に失敗した場合に対応し、数億円分の暗号資産を復旧した実績を持つ岩田顕斗氏との提携により、高い技術力と信頼性のあるサービスを展開します。
さらに、復旧に成功した場合は回収資産の40%を成功報酬とする料金体系を設定しており、着手金は抑えられています。この取り組みにより、多くのユーザーにとって利用しやすいサービスを提供します。
2. 新たな事業の詳細
子会社の設立にあたり、自己資金から約500万円を出資し、事業の遂行に必要な資金を準備しました。この新たな事業により、デジタル資産の復旧がますます多様なニーズに対応できるようになります。
3. 事業展開と成長戦略
当社は今後、「AI×新規事業×M&A」を柱にした成長戦略を推進します。デジタルアセット・リカバリー事業を通じて、社会的信頼性を高め、デジタル資産時代にふさわしい安心を提供することが目指されます。また、国際的なセキュリティ認証や多言語対応の導入など、グローバル展開も視野に入れています。
今後は、この事業がWeb3領域におけるユニコーン事業に成長することを目指し、さらなる市場開拓を進めていきます。デジタル資産の復旧と保全に関する社会的インフラとしての役割を果たすことを期して、将来的には法務や相続に関連する分野にもサービスを拡充していく予定です。
4. まとめ
売れるネット広告社グループの新たな試みは、暗号資産を取り巻くリスクや課題に応える形で、安心を提供する期待感を高めています。この新たなデジタルアセット・リカバリー事業が成功すれば、多くの利用者にとって大きな助けとなることでしょう。業界初の試みとして、今後の成長が非常に楽しみです。