TIS株式会社、double jump.tokyoへの出資でブロックチェーン新時代開幕
ブロックチェーン技術を主軸としたアプリケーション開発を行うdouble jump.tokyo株式会社が、TISインテックグループのTIS株式会社からの出資を受け、両社の強みを活かした協業が始まります。この出資による取り組みは、ブロックチェーン技術の社会実装をさらに推進することを目指しています。
企業の概要と出資の背景
double jump.tokyoは、2018年に設立されたNFTおよびweb3ゲームの専業開発会社で、これまで「My Crypto Heroes」などの人気ゲームを手掛けてきました。また、エンタープライズ向けのweb3ウォレット展開でも国内屈指の導入実績を持つスタートアップ企業です。これに対し、TISは、国内決済システム市場で非常に高いシェアを誇る企業であり、最近ではブロックチェーン技術を駆使した新たな金融サービスの創出にも力を入れています。
両社の連携は、これまでの事業領域を超え、より広範な市場に向けたビジネス基盤の形成を目指します。具体的には、TISの確かな決済インフラとdouble jump.tokyoのブロックチェーン技術を融合させ、次世代のデジタル通貨決済基盤を構築することを企図しています。
ステーブルコイン決済の支援サービス
今回の出資に基づき、両社は「ステーブルコイン決済支援サービス」を共同で提供することを発表しました。これは、世界的に進行している暗号資産やステーブルコインの利用拡大を背景に、日本国内でもその普及を促進するための取り組みです。特に、訪日外国人旅行者が利用できる決済手段を提供することで、インバウンド消費の促進が期待されています。
ステーブルコインは、急速に成長している市場であり、2024年には日本でも本格的な活用が見込まれています。このような背景から、輸出業者向けの包括的な支援サービスが求められています。
この新たなサービスの最大の特徴は、ブロックチェーン技術を活用して消費者から店舗への直接送金を可能とすることです。そのため、店舗側では特別な決済端末を用意せずとも、スマートフォンやタブレットを活用することでスムーズにステーブルコイン決済を導入できるようになります。
今後の展望
今後、double jump.tokyoとTISは、全世界で時価総額が30兆円を超えるステーブルコイン市場を背景に、訪日外国人旅行者のニーズに応えつつ、日本国内でのステーブルコインの普及を図ってゆく計画です。これにより、国内におけるブロックチェーン技術の社会実装は一層加速し、消費者と事業者双方にとって効率的で安心安全な決済環境が整っていくことでしょう。
今後の動向に注目し、TISとdouble jump.tokyoが生み出す新たなビジネスチャンスに期待を寄せましょう。