東京エネシス、初の外部格付取得とグリーンボンド発行検討
東京エネシスグループは、企業価値の向上を目指し、資金調達の最適化に取り組んでいます。このたび、株式会社日本格付研究所(JCR)から「A-」の長期発行体格付けを取得しました。これは外部格付けの取得が初めてであり、企業の健康な財務状況や経営の安定性を裏付ける重要な成果です。
この格付け取得を契機に、東京エネシスは環境に配慮した事業、特にグリーンエネルギー関連の取り組み強化を図るため、公募普通社債としてグリーンボンドの発行を検討しています。
グリーンボンドの概要
今回のグリーンボンドは、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する事業に向けた資金調達を目的としています。井田、会津、長府の各バイオマス発電事業に対するリファイナンスや、熊本に新規に進めるメタン発酵バイオガス発電事業への融資資金を充当する予定です。
また、社債発行前に、グリーンファイナンス・フレームワークの策定も行いました。このフレームワークは国際的な原則への適合性について、第三者評価機関である株式会社格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得しています。これにより、投資家にとっての透明性や信頼性を高めることが期待されます。
各発電事業とその投資効果
このグリーンボンドから得られる資金は、以下の発電事業に活用されます。
1. 田原バイオマス発電所合同会社
- - 出資シェア: 20%
- - 投資効果: 事業参画による再生可能エネルギー発電への貢献及びエンジニアリング業務の受注
2. 合同会社会津こもれび発電所
- - 出資シェア: 46%
- - 投資効果: 同様に再生可能エネルギー発電への貢献およびEPC業務受注
3. 長府バイオパワー合同会社
- - 出資シェア: 20%
- - 投資効果: 事業参画やエンジニアリング業務の受注など、今後の安定的な運営が期待されます。
社債発行の進展
東京エネシスは本日、関東財務局へ社債発行に関する登録書を提出しました。これにより、150億円の発行枠を設け、将来的な資金使途として、投融資や借入金返済、設備投資など幅広い用途に充てる予定です。この発行が実施される具体的な時期や額については、今後の市場動向を考慮しながら検討されます。
今後も東京エネシスは、持続可能な社会の実現に向けて貢献を続ける方針です。再生可能エネルギー分野での取り組みを通じて、豊かな未来を創出していくことに力を入れていくでしょう。企業としての責任を果たし、より多くの信頼を得るための努力が期待されます。
詳細な内容については、日本格付研究所の公式発表を参照してください。