早期認知症の不安を軽減する『MCIコンサルトドッグ』が始動
医療法人社団仁寿会 中村病院は2023年10月、早期認知症および軽度認知機能障害(MCI)に特化したオンライン診療プログラム『MCIコンサルトドッグ』の提供を開始しました。このプログラムは、認知症に不安を抱える方々が自宅に居ながら専門的な検査やカウンセリングを受けられる新しい形のサービスです。
プログラムの目的と特長
『MCIコンサルトドッグ』の理念は「認知症の不安を取り除き、前向きに生きる力を与える」ことです。早期発見により進行を緩やかにし、自立した生活を維持できる可能性を高めることが狙いです。このプログラムでは、認知機能に関する複数の指標を数値化し、進行状況を「見える化」することで、利用者及びその家族が現状を客観的に認識できるようにサポートします。
対象エリアと拡大計画
当初は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の関東一都三県に住む方々を対象にサービスが提供され、将来的には全国展開を目指しています。特に忘れがちな初期症状に関しても、専門的な知見を持つ臨床心理士や公認心理師とのオンライン面談を必須とし、心と体の両面から丁寧にサポートします。
プログラムの流れ
このプログラムは、利用者からの問診票の入力から始まります。その後、以下のような検査や面談を通じて、認知機能の状態を分析していきます:
1.
問診票の入力(オンライン)
2.
記憶検査(運転免許更新時にも使用される認知機能検査を基に構成)
3.
「のうKNOW®」による脳の健康度セルフチェック
4.
臨床心理士・公認心理師とのオンライン面談
5.
MRI-TAISEKI(脳部位体積分析)
6.
MRI・MRA(脳や脳血管の疾病の包括的検査)
7.
中根一教授によるオンライン診療
すべての検査・面談を経て、最終的な診断と今後の方針について専門的なアドバイスが行われます。
料金とモニター募集
通常料金は165,000円(税込)ですが、モニターとして10名を募集中です。モニター料金は54,000円(税込)で、アンケート調査への協力が条件です。申込はウェブサイトから可能です。
利用者の声と期待
このプログラムを通じて、自宅で安心して早期診断を受けられることは、多くの患者さんやその家族にとって大きな希望となることでしょう。また、早期に問題を認識することで、今後の生活設計や対策が立てやすくなります。
お問い合わせ
プログラムに関する詳細な情報や申し込みについては、
中村病院の公式ウェブサイトを訪れるか、こちらの
お問い合わせフォームをご利用ください。
新たな早期認知症診断の時代が幕を開けました。『MCIコンサルトドッグ』で、少しでも多くの人が明るい未来を手に入れられることを願っています。