保護者が求める保育
2025-05-16 11:33:47

不適切保育に関する意識変化、保護者の注目が高まる背景とは

不適切保育に関する意識変化、保護者の注目が高まる背景とは



近年、保育施設での不適切な対応が報道されるたびに、保護者の間で保育に関する意識が変わってきました。株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」が行った最新の調査結果によれば、保護者の92.7%が最近の不適切保育に関するニュースをきっかけに、保育現場の対応を以前よりも気にするようになったと回答しています。この数値は2023年から7.4ポイントの増加を示しており、当調査は保育に対する関心の高まりを如実に物語っています。

社会的水準の意識変化



調査によれば、保護者の90.8%が、「子どもとの接し方において、社会的に求められる水準が高まっている」と実感しています。特に「優しい口調での声掛け」が56.6%と最も高く、親たちはこの部分での意識が向上していることがわかります。2023年比で7.6ポイント増えたことからも、時代とともに求められる保育の質が高さがますます実感されているといえるでしょう。

不適切保育を受けての意識の変化



不適切保育のニュースは、世間の関心が高まる要因となっています。今回の調査では、具体的にどのような点に注意を向けるようになったのかを尋ねたところ、「子どもへの普段の接し方」を気にするようになったと答えた保護者は69.3%に達しました。この結果は、単に危機的な報道によるものだけではなく、全体的な子どもへの関心の高まりや、安心して子どもを預けたいというニーズの反映が考えられます。

子どもへの配慮と人格の尊重



さらに子どもを預けている保育現場に対し、保護者が求めることについても注目が集まります。「子どもへの笑顔や優しさ」といった、子ども一人ひとりの人格を尊重することが求められているのです。その理由として「自尊感情や自信の向上に繋がるから」と答えた保護者は70.7%にのぼり、2023年から10.3ポイントの増加を示しています。

こうした声は、保護者が自身の子どもにどのように接して欲しいのかを示す重要な指針でもあり、子どもがより自信を持って成長するための環境づくりに寄与する重要な要素です。個々の子どもに対する配慮が求められる中、保護者は「物事を強要せず、自由な環境で育てたい」という思いを強く持つようになっています。

変わる保育の質



一方で、調査では「保育士がどのように子どもに接しているか」に注目するようになったという保護者が41.6%に上りました。このように、保育現場における具体的な対応についての注目が高まったことで、ますます保育の質向上が求められることとなるでしょう。

まとめ



不適切保育が引き起こす問題は深刻であり、その影響は決して小さくありませんが、これをきっかけに社会全体での意識の変化が進んでいることは大きな成果と言えます。子どもたちが安心して成長できる環境を整えるためには、保育士の育成と保護者のニーズに応じた保育環境の整備が不可欠です。今後も保育の質向上に向けた取り組みを社会全体で考えていく必要があります。

本調査の詳細については、こちらから見ることができます。


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会社情報

会社名
株式会社 明日香
住所
東京都文京区小石川5丁目2番2号わかさビル3F
電話番号
03-6912-0015

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