藤枝市と大正大学の新たな連携の幕開け
2025年11月11日、大正大学(東京都豊島区)と静岡県藤枝市の連携協定の締結が発表されました。協定により、2027年に藤枝駅前再開発ビルの2階に「(仮称)大正大学サテライト 藤枝インキュベーションセンター」が開設される予定です。これは、両者がこれまで取り組んできた地域人材の育成や地域社会の発展に関する事業をさらに発展させる重要な一歩となります。
概要と目的
このインキュベーションセンターは、大正大学が持つ地域戦略人材育成や地域連携・社会貢献の視点を活かし、藤枝市の地域資源を重視した「スタートアップの創出・育成」や「オープンイノベーションを通じた地域ビジネスの育成」を行う拠点となることを目指しています。また、2026年4月に新設予定の情報科学部のPBL(課題解決型学習)のフィールドとしても活用されることが期待されています。
新設情報科学部の特長
大正大学の情報科学部は、2025年8月29日に文部科学大臣から認可を受けたもので、同大学で初めての理系学部です。グリーンデジタル情報学科とデジタル文化財情報学科の2学科から構成され、専門的な知識を学ぶだけでなく、広範な教養と高い倫理観を培うことを重視しています。この新設学部は、地域社会の課題解決に向けた人材育成を目指し、情報技術を用いて新たな価値を創造する能力を持つ人材を育成します。
これまでの関係
大正大学と藤枝市は、平成30年7月に締結した包括連携協定を通じて、地域社会の持続可能な発展と人材育成に取り組んできました。地域創生学部の学生たちは、地域との交流を深める地域実習を体験し、地域社会への貢献を果たしています。
連携協定のポイント
今回の協定締結により、以下のような取り組みが予定されています:
1. 人材育成と地域ビジネスの創出に向けた拠点の整備・運営
2. デジタル技術を活用した地域社会の発展への寄与
3. 学生のフィールドワークを通じた人材の地域還流の促進
4. 大学の知的資源の地域社会への還元
5. その他、両者が必要と認めた事業の協力
協定締結式について
この協定の締結式は、2025年11月11日の14:30から15:00に藤枝市役所で行われる予定です。出席予定者には、大正大学の理事長や情報科学部の教員、藤枝市長および関係部長が名を連ねています。
大正大学について
大正大学は、仏教の精神に根ざした「智慧と慈悲の実践」を理念として、創立1926年から人材育成に努めています。今年、創立100周年を迎えるにあたり、さらに教育と研究の活動を展開することを誓っています。公式ウェブサイトもぜひご覧ください:
大正大学公式サイト
まとめ
この新たな連携は、藤枝市と大正大学がともに地域の発展と未来を見据えた鍵となるプロジェクトです。運営されるインキュベーションセンターや新設情報科学部が、地域の活性化にどのように寄与するのか、今後の展開に大いに期待が寄せられています。