ケアリングフードとスノーピークが目指す新しいキャンプの食文化
2025年10月31日、エイベックス・ヘルスケアエンパワー合同会社が推進する「ケアリングフード」とアウトドアメーカーのスノーピークが共同開発した「新潟県産 米粉麺 雪室貯蔵」が販売されます。この商品は、28品目のアレルゲンフリーかつグルテンフリーを実現し、食物アレルギーや健康上の理由で制限を受けている方々でも安心して享受できるキャンプ飯です。実情として、日本国内では食物アレルギーを抱える子どもたちの数が増加傾向にあり、2022年度には52万7千人以上に達しています。そのため、ケアリングフードでは「すべての人の笑顔のために」というコンセプトを打ち出し、誰もが安心して楽しめる食を提案しています。
社会的背景
アレルギーによる食の制限は、本人だけでなくその家族にまで影響を及ぼします。調査によれば、外食時に「食べられるものがない」と感じる人も多く、その結果、外食やレジャーを楽しむことが難しくなる場合もあります。こうした食に関する制約を軽減するため、ケアリングフードは多様な食の価値観を尊重し、持続可能な食文化を創造することを目指しています。また、スノーピークも「自然と人、人と人をつなぐ」という理念を持っており、両者の思いが重なることで、共に新しい食の提案を行うことになりました。
商品の特長
「新潟県産 米粉麺 雪室貯蔵」は、新潟の米粉を使用し、雪室で熟成させることでその旨みを引き出しています。この雪室熟成は、農林水産省の研究によると新米に近い食味を持つと評価されており、自然の力を利用したおすすめの製法です。保存料や着色料を使用せず、安心の品質を追求して製造されており、もっちりとした食感が子どもから高齢者まで好まれる理由です。
試食会の実施
新発売に先駆け、2025年10月4日と5日には、スノーピークの感謝祭「雪峰祭2025秋」で先行試食会を実施します。このイベントでは、藤春幸治シェフが登場し、特製の米粉麺を使用した料理を提供。アレルギーや健康上の制限がある方も一緒に楽しめるのが本試食会の大きな魅力です。アウトドアの雰囲気の中で、家族や友人たちと同じテーブルを囲む喜びを体感できる機会になります。
今後の展開について
ケアリングフードとスノーピークは、本製品の成功を基に「アレルゲンフリー × アウトドア」をテーマにした新しい食品シリーズの開発を進めています。将来的には、キャンプに便利なレトルト食品や植物性バターなども展開予定で、幅広いニーズに応える商品を発信していく計画です。
監修者の挨拶
藤春幸治シェフは、「自然の中で囲む食卓の時間は特別であり、食物アレルギーを持つ方も一緒に楽しめる食体験を提供することが重要です。この米粉麺の開発により、食べる楽しみが広がります」と述べています。また、スノーピークの食事業担当者も「自然とともにある豊かな時間を、誰もが享受できるようにしていきたい」と話し、このプロジェクトの意義を強調しています。
このように、ケアリングフードとスノーピークによる新たなキャンプ飯の展開は、食の多様性を支える重要な一歩です。どんな背景の人々も、共に食を楽しむことができる未来を目指して取り組みが続けられています。