New Relicが新機能「Mobile Session Replay」を発表
デジタルビジネスの可観測性プラットフォームを提供するNew Relic株式会社は、新たに「Mobile Session Replay」という機能をリリースしました。この機能は、スマートフォン上で過去にユーザーが行った操作を動画のように再生するもので、エンジニアにとって問題の解決を迅速化するための貴重なコンテキストを提供します。これにより、アプリケーションの使用状況をより正確に把握し、ユーザー体験の最適化が図れるのです。
ユーザー体験の重要性
最近の調査によれば、オンラインショッピングを利用する多くのユーザーは、快適なサービスや体験を求めつつも、トラブルが発生すると大量のユーザーがそのサービスを中止したり、他の競合サービスへ移行してしまうことがわかっています。このことは、ユーザー体験のクオリティがブランドへの信頼感や購買意欲に強い影響を与えることを示唆しています。
モバイル体験へのフォーカス
調査によれば、ネットショッピングではアプリ利用が84.2%という高い割合を占めており、パソコンでの利用を大きく上回っています。このため、モバイル環境でのユーザー体験に特別な注目が必要だとされています。New Relicは、この重要な課題に直接対処すべく、モバイル向けの機能展開に注力しています。
Mobile Session Replayの活用方法
Mobile Session Replayの主な特徴は、ユーザーの行動を視覚的に再現することです。これにより、ユーザーがどのような画面の遅延やボタンの不具合、決済エラーなどを経験しているのかを明白にすることができます。この詳細な情報は、エンジニアがパフォーマンス問題の根本原因を特定し、迅速に解決策を見出すための大きな助けになります。
主なメリット
この機能では以下の点が大きな強みです:
1.
ユーザー体験の再生と改善:ユーザー操作を的確に再生することで、ボトルネックや痛点を迅速に発見。
2.
コードレベルの問題を修正:エラーの詳細やパフォーマンスの問題を基に、具体的なコードを特定。
3.
コンテキストの理解:ユーザーの行動をテレメトリデータとともに分析。
4.
ユーザープライバシーの保護:データプライバシーを守る仕組みが組み込まれています。
提供内容
Mobile Session Replayは、現在パブリックプレビュー中であり、New Relicのインテリジェントオブザーバビリティプラットフォームの一環として利用可能です。
この新機能は、ユーザー体験の向上を目指し、ユーザーと企業双方にとっての価値を生み出す重要なツールとなるでしょう。
New Relicについて
New Relicは2008年の設立以来、業界のリーダーとしてデジタルビジネスのあらゆる指標を観測可能にするオブザーバビリティプラットフォームを提供しています。現在では全世界で16,000以上の顧客を持ち、日本国内でも数百社が利用しています。その理由は、エンジニアがデータをもとに最高の成果を上げるための支援を行っているからです。
詳細は
New Relicの公式ウェブサイトをご覧ください。