愛媛県松山市の「きらら三福」が進める松葉ペレット製造
愛媛県松山市で障がい者の就労支援を行う「きらら三福」は、地域資源の松葉を活用したエコ商品「松葉ペレット」の製造に着手しています。このプロジェクトは、2025年の夏からの販売を目指しており、地域貢献の一環として進められています。
松葉ペレットについて
松葉ペレットは、松葉と水だけを原料としており、乾燥や粉砕を経て固形化された製品です。このペレットは、特に脱臭や除草の分野で高い効果を持つことが実証されています。無添加のため、体にも環境にも優しく、安心して利用できます。
出色の特性
- - 脱臭効果:靴や衣類の収納場所、ペットのトイレなど、消臭剤の代わりに使用可能。
- - 除草効果:家庭の庭や菜園において、雑草を抑制するのに役立つ。
- - 環境負荷軽減:自然素材で作られているため、安全性が高い。
松葉が抱える課題
松は日本庭園や神社仏閣でよく見られますが、剪定後の松葉は多くの場合、廃棄されてしまうのが現状です。特に愛媛県内では、松林の管理者が高齢化し、人手不足が進むことで、未処理の松葉が課題となっています。これらの松葉を有効活用するため、きらら三福はこのプロジェクトを始めることにしました。
障がい者との連携
このプロジェクトでは、就労支援を受ける障がい者の方々が松葉の回収、粉砕、ペレットの製造、さらには袋詰めまでの一連の作業に関与します。これにより、彼らは実践的な作業訓練を受けることができ、達成感を得ることもできます。また、地域の自治体や清掃団体、造園業者との協力により、原材料の調達や流通体制を確立する循環型モデルの構築も目指しています。
未来の展望
「きらら三福」では、今後も製品の改良やラインナップの拡充を進めていく考えです。地域イベントやECサイトでの販売も計画しており、持続可能な福祉と環境保全を両立させた「働く場」を創出し続けることを目指しています。地域資源の有効活用を通じ、障がい者支援と地域への貢献を果たす新たなモデルの確立を期待しています。