住友林業と中央日本土地建物が米国で物流施設を共同開発
住友林業株式会社の子会社であるCrescent Communities, LLC(クレセント社)と中央日本土地建物株式会社が共同で米ノースカロライナ州シャーロット市近郊に新たなマルチテナント型物流施設を開発します。今回のプロジェクトは2026年2月に着工し、2027年4月の竣工を目指しています。
プロジェクトの概要
この物流施設は、約42.3エーカーの広大な敷地に総賃貸面積が43,203㎡の2棟構成となっており、効率的な搬入・搬出作業を実現するためにリアロード型のレイアウトを採用しています。また、ティルトアップ工法により、コスト削減と工期短縮を実現しています。
クレセント社が展開する「AXIAL」ブランドの下で開発されるこの物流施設は、主要交通網へのアクセスが優れ、視認性やデザイン性の向上を図った外観が特徴です。柔軟な設計が可能で、製造業や物流業を中心とした幅広い用途に対応できるのも強みといえます。
立地の特徴
シャーロット市は、米国の東海岸の中心地に位置し、全米平均を上回る人口増加率を誇る地域です。特に、バンク・オブ・アメリカやロウズなどの大手企業が集まる経済の中心地でもあります。
本案件は、シャーロット市中心部から車で20分、シャーロット・ダグラス国際空港から約25分のハンターズビル市に立地します。この場所は、主要高速道路I-85やI-77、環状線I-485に近接しており、アトランタやニューヨーク、シカゴなど、主要都市への物流配送が1〜2日で可能です。
周辺には、アマゾンや家庭用消費財メーカーのレイノルズといった大手企業の物流施設が多数存在し、物流サービスの需要は非常に高まっています。
事業背景
住友林業グループと中央日本土地建物の協業は、過去にワシントンD.C.やデンバー、シアトル、ボストン、アトランタでの集合住宅開発プロジェクトに次ぎ、今回で7件目のプロジェクトとなります。開発主体は、中央日本土地建物の子会社であるChuo-Nittochi LLCとクレセント社が共同出資する特別目的会社(SPC)です。
住友林業は2017年から不動産開発事業に参入し、集合住宅事業で全米の着工戸数が5,344戸となり、業界内で第4位に位置している実績があります。一方、クレセント社はシャーロット近隣での住宅及び物流施設の開発において確かな実績を持ち、新たなビジネスチャンスを追求しています。
中央日本土地建物は、海外事業の強化を図るために、クレセント社との協業を進めており、今回の物流施設開発は米国における15件目のプロジェクトとなります。この協業により、両社は国内外での不動産開発の関係性を深めていく見込みです。
今後の方針
住友林業グループは、木材を中心としたさまざまな事業を展開し、2030年までの長期ビジョンとして「Mission TREEING 2030」を掲げています。森林のCO₂吸収量を増加させ、木造建築の普及を通じた脱炭素への貢献を目指しています。また、グローバルな展開とともに、米国における脱炭素の取り組みも強化していきます。
中央日本土地建物グループも、環境性能の高い不動産開発や再生可能エネルギーの活用を通じて、脱炭素社会の実現を目指しています。今後も、地域社会との共生を重視したまちづくりを推進するとしています。
物件概要
- - 物件名: AXIAL Commerce Station
- - 所在地: 12705 Commerce Station Dr, Huntersville, NC 28078
- - 総賃貸面積: 43,203㎡(465,036平方フィート)
- - 棟数・構造: 2棟・鉄筋コンクリート造・1階建て
- - 着工: 2026年2月
- - 竣工: 2027年4月
会社概要
- - Crescent Communities, LLC
- 本社: ノースカロライナ州シャーロット
- 代表者: Brian Natwick(CEO)
- 従業員: 200名
- 事業概要: 組織を中心に集合住宅や商業複合施設等の開発を行っています。
- 本社: 東京都千代田区大手町
- 代表者: 木佐貫 成大(社長)
- 設立: 2020年11月
- 事業概要: 投資ファンドに関する業務を担当しています。