Nao’ymtの25周年プロジェクト第10弾発表
音楽家のNao’ymtが展開するキャリア25周年記念プロジェクト『矢的直明2025』。彼のこの壮大な取り組みは、2023年1月から12月まで毎月1日、全12曲をリリースするというものです。この企画の根底には、どの楽曲にも共通した「命への賛歌」が息づいています。時代や場所が異なる中でも、命の美しさを歌い上げる彼の詩の力は消えません。
第10弾「Lost in Avalon」とは
2023年10月1日、Nao’ymtの新曲『Lost in Avalon』がついに配信されました。この楽曲の特徴は、なんと日本を代表するシンガー、露崎春女との初デュエットであることです。二人はこれまで共演歴が多数あるものの、共にリードを担う形でのデュエットは今回が初めてです。二人の声は異なる質感を持ちながらも見事に融合し、サビでは美しい調和を生み出しています。
ジャンルと楽曲の特性
『Lost in Avalon』は、SynthwaveとR&Bを融合させた新境地を切り開く楽曲です。単なるレトロな要素だけに偏らず、最新の音響技術を駆使し、深夜の都市を流れるムードを豊かに表現しています。この心地よいグルーブ感、BPM105のリズムは、聴く者をまるで映画のワンシーンに連れ込むかのような没入感を与えます。
歌詞のテーマとその意味
「Avalon」とは、アーサー王伝説に登場する理想郷を指します。この楽曲では、理想郷に存在する疎外感というテーマが歌われています。誰もが夢を見に来る場であるはずが、実はそれは誰かの描いた夢なのではないか。まぶしい光を手に入れるために払う代償は何か、そんな疑問を抱きつつ彼らは夜の中をさまよいます。生きる意味を求め、息を止めている彼らの心情が切々と伝わる一曲です。
プロダクションと音の深さ
この楽曲の制作は全てNao’ymtが行っており、露崎の声の温もりは曲全体の“体温”を保つための重要な要素となっています。マスタリングは、The WeekndやBillie Eilishを手掛けるDave Kutchが担当し、音質の奥行きと滑らかさを両立。曲の緊張感と情緒が、美しい音によって効率よく表現されています。
さいごに
『Lost in Avalon』は、理想郷の中で抱える葛藤、美しい夜の情景、そしてそこに潜む静寂と記憶の交錯を描いています。聴く人それぞれに、自分だけの「逃避行」を連想させる楽曲として仕上がっています。25周年という特別な節目に、成熟と冒険、静けさと昂ぶりを一つにしたNao’ymtの新しい音楽の形がここに感じられます。
リリース情報:
- - 曲名: Nao’ymt feat. 露崎春女『Lost in Avalon』
- - 配信日: 2023年10月1日
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Nao’ymtのプロフィール
音楽家・プロデューサーであるNao’ymtは、東京都千代田区出身。多くのアーティストへの楽曲提供を行い、日本の音楽シーンで強い影響を持つ存在となっています。代表作には『球体』(三浦大知)などがあり、音楽を通じて様々な試みを評価されています。
露崎春女のプロフィール
神奈川県出身のシンガーソングライター。代表作には『Believe Yourself』等があり、R&Bシーンにおいて確固たる足跡を残してきた。彼女は現在も活動を続けながら後進の指導にも力を入れています。