DPL Malaysia Shah Alam Ⅲが竣工
2023年3月から開発が進められていた「DPL Malaysia Shah Alam Ⅲ」が、2025年9月18日に竣工しました。この大型マルチテナント型物流施設は、マレーシア・セランゴール州に位置し、大和ハウス工業株式会社が初めて展開した3棟目のプロジェクトであり、延床面積は156,122㎡(東京ドーム約3個分)を誇ります。今後、2025年10月1日からテナント入居が開始される予定です。
大型物流施設の特徴
「DPL Malaysia Shah Alam Ⅲ」は、地上3階建てで、最大12のテナントが入居可能な設計となっています。各階には、荷物の搬入出を容易にするためのランプウェイ及び屋内型高床式トラックバース(115台分)が設けられています。さらに、荷物の移動をスムーズに行うために、ドックレベラーが設置されており、天候に左右されず効率的な物流が可能です。
特筆すべきは、コールドチェーン(低温物流)にも対応している点で、これにより鮮度が要求される商品の取り扱いにおいても高い柔軟性が提供されます。また、万が一の火災に備えて、高性能のスプリンクラーシステムを採用しており、安全対策も万全です。
従業員に配慮した施設設計
この物流施設は、テナント企業の従業員にとっても働きやすい環境を整備しています。屋内駐車場には484台の自動車用スペースと515台の二輪車用スペースが確保され、直通エレベーターも設置されているため、利便性が高く安全な移動が可能です。また、各テナント区画には男性及び女性専用の祈祷室も設けられており、多様な働き方に対応した配慮があります。
立地の優位性
「DPL Malaysia Shah Alam Ⅲ」は、クアラルンプールの中心から約27km、クラン港から約24km、クアラルンプール国際空港から約40kmの位置にあり、陸海空のアクセスが良好です。特にクラン港は、アジアと中東、欧州を結ぶ重要な物流拠点であり、2024年には世界第10位のコンテナ取扱量を誇ることが予想されています。この地理的優位性により、マレーシア国内の消費地への配送がスムーズに行えます。
環境への配慮
全館にはLED照明が採用されており、エネルギー効率の向上が図られています。また、太陽光発電システムの設置も可能で、環境負荷を減らし、持続可能な事業運営を目指しています。
まとめ
「DPL Malaysia Shah Alam Ⅲ」は、マレーシア国内の物流ニーズに対応した最新鋭の施設であり、働く人々に配慮した設計が特徴です。今後の入居企業の発展に寄与する拠点として、地域経済にも貢献することが期待されます。今後も大和ハウス工業は、グローバルな物流拠点としての役割を果たしながら、各国のニーズに応じた物流施設の開発を進めていくとしています。