株式会社ゴーレム、One Click LCAとの連携で建築業界のCO2排出量算定を効率化

株式会社ゴーレムとOne Click LCAの連携

株式会社ゴーレム（以下、ゴーレム）は、東京都千代田区に本社を構え、不動産・建設業に特化したデータプラットフォーム「Gorlem」を運営しています。このたび、ゴーレムは住友林業株式会社が提供するLCAツール「One Click LCA」との連携を発表しました。この革新的な取り組みは、建物のエンボディドカーボンの計算を効率化し、建築業界の脱炭素化に貢献することを目的としています。

取り組みの背景

我々が直面する環境問題の一つに、建築業界におけるCO2排出量の多さがあります。建築分野は、全産業のCO2排出量の約1/3を占めていると言われており、建物のライフサイクルにおけるCO2排出量を効率的に算定することが、削減の鍵となります。これまで、正確な算定には手作業でのデータ入力が必要でしたが、時間と労力がかかるため、業界全体での業務効率化が求められていました。

目的と連携内容

今回の連携では「Gorlem CO2」（ゴーレムシーオーツー）によって、建物に使用する資材の数量や資材ごとの原単位を自動的に計算し、「One Click LCA」への入力作業を大幅に短縮します。これにより、従来の手作業での入力作業から解放され、建築業界の現場における業務効率化が図れます。

「Gorlem CO2」は、手作業でのCO2排出量算定をAIの力で自動化し、誰でも正確な結果を得られるよう設計されています。従来の算定業務が持っていた手間を省き、業務時間の削減にも寄与します。さらに、システムは日本建築学会のLCA指針に対応しており、建築主の多様なニーズに応える機能を備えています。

One Click LCAの概要

「One Click LCA」は170カ国以上で利用され、ISOや欧州規格など80種類以上の環境認証に対応した高機能ソフトウェアです。このツールは、実際の建設現場で使用される資材のデータをもとに、原材料調達から建設、改修、廃棄に至るまでのCO2排出量を算定します。今回の連携により、業務が効率化され、持続可能な建築を推進するための重要なステップとなります。

住友林業とゴーレムの企業概要

住友林業株式会社は、東京都千代田区に本社を置く企業で、木材建材事業や住宅事業、建築・不動産事業などを展開しています。私たちは、環境に優しい事業を推進するための様々な取り組みを行っています。

一方、株式会社ゴーレムも東京都千代田区に本社を構え、DXプロダクトの開発と運用を行っています。彼らの目標は、建設業界のデジタル化を進めることです。