QREATIONが提案する新たなマーケティングの形
去る2024年7月25日、株式会社QREATIONはキリンホールディングスで「若年層マーケティング」をテーマとするセミナーを開催しました。このセミナーでは、代表取締役の米永圭佑と取締役の橋本和明が登壇し、急速に変化する媒体への対応方法や、若年層の視聴傾向についての知見を共有しました。
講演者のプロフィール
米永圭佑
米永は東京大学を卒業後、日本テレビに入社し、バラエティ番組の制作に携わってきました。特に『有吉の壁』や『有吉ゼミ』のディレクターとして、その名を広めました。2021年にはスタートアップ企業で新たな挑戦を経て、2023年にQREATIONを設立。彼は「本日も絶体絶命。」などの新感覚ショートコントや、TikTokアカウントのプロデュースに取り組んでいます。
橋本和明
橋本も東京大学大学院を修了し、日本テレビで多くのヒット番組を生み出してきました。『有吉ゼミ』や『マツコ会議』などの総合演出を務めた後、NetflixやAbemaなどの配信コンテンツにも力を入れています。彼の経験は、テレビという枠に留まらず、デジタル領域へも拡大しています。
セミナーレポート
セミナーでは、米永が若年層に響くコンテンツ制作のポイントとマーケティングのトレンドを解説しました。「若年層へのリーチ」が難しくなっている現状を考察し、その要因には媒体の多様化が影響していると指摘しました。また、視聴形態の変化についても言及し、視聴者が自ら選ぶ側にいることが強調されました。
一方、橋本はクリエイターたちがデジタルコンテンツ制作に挑戦する意義について話しました。以前はマス向けのコンテンツが中心でしたが、今はデジタルがその主舞台になりつつあります。若年層の視聴スタイルの変化に合わせたクリエイティブが求められています。橋本は「新しいクリエイティブが生まれる中、質が向上していく」ことを実感していると述べました。
コンテンツの重要性
米永は「広告に投資しても、面白くないコンテンツは受け入れられない時代だ」と強調。特に若年層に人気の「縦型動画メディア」に関して、視聴者が推薦されるコンテンツを積極的に楽しむ傾向が強まっていることを説明しました。これに伴い、企業は自身のオウンドアカウントを活用し、魅力的なコンテンツを通じたマーケティングが重要な役割を果たすと述べました。
新たなコンテンツ制作
セミナーの中では、QREATIONが手がけるTikTokのショートコント番組『本日も絶体絶命。』も紹介されました。従来のコントと異なり、冒頭2秒で視聴者を引き込む形式で構築されています。この新しいアプローチは、視聴者が瞬時に興味を持つかどうかを決定する上で極めて重要です。
まとめ
今回のセミナーは、急変するメディア環境において、若年層をターゲットにしたマーケティング戦略やコンテンツの重要性を学ぶ貴重な機会となりました。今後もQREATIONは、クリエイティブ業界での革新を追求し続ける姿勢を持ち続けます。