市原のI’Museum Center
2022-10-27 15:00:07
市民がつくる歴史の未来。「I’Museum Center」の魅力と開館情報
市民が主人公となる「I’Museum Center」
新たに市原市にオープンした「I’Museum Center」は、市民が歴史をつなぎ、地域の活性化へと寄与することを目指した施設です。この博物館では、先人たちが培ってきた貴重な文化財や歴史遺産を通じて、市民同士の交流を深め、その魅力を次世代に伝える役割が求められています。
開館の背景と目的
市原市における歴史の探求は1990年から始まり、埋蔵文化財調査センターが設立されました。このセンターを増築・改修し、2022年11月20日に「I’Museum Center」として新たに誕生しました。博物館は市民自身が物語の主人公となり、市原市の歴史的価値を理解・普及させることを目的としています。
「市民を、主人公に。」という理念に基づき、地域住民が自らの歴史を中心に活動を行い、その魅力を次の世代に継承していくことを目指しています。特に、市内には約3万5千年前から残された貴重な遺産が多く存在し、これらを通じた市民の誇りが育まれることを期待しています。
展覧会のテーマと見どころ
展示は「上総、そして市原へ―昔と今をつなぐ旅―」というテーマのもとに構成されており、6つの基本テーマを通じて時代を行き来する経験が得られます。各展示では東京湾と養老川の地理的な関わりに基づき、市原の歴史への理解が深まる仕組みとなっています。
1. 自然環境への適応
2. フサの原像
3. 国府は市原郡にあり
4. 民衆のちから
5. 農・漁村から工業都市へ
6. くらしの姿と生活道具
見どころとしては、5世紀に造られた「稲荷台1号墳(山田橋)」から出土した「王賜」銘の鉄剣や、現存する五大力船の舵を目にすることができます。特に鉄剣は日本の古墳時代の貴族社会を知るための貴重な資料であり、そのバックにある歴史を知ることで、より一層その価値を感じることができます。
体験型の学びの場
「I’Museum Center」には隣接する「歴史体験館」があり、実際の遺物を発掘したり、古代の衣装を着る「古代衣装体験」、また生活道具を使った昔の遊びを楽しむプログラムが用意されています。これらは市民の手により作り上げられた納屋風建物や竪穴建物で行われ、参加者は実際に歴史に触れ、体感することが可能です。
さらに、フィールドミュージアムというコンセプトをもとに、市内全域を巡る散策コースも整備され、市民がそのスポットを訪れる事ができるようになっています。
まとめ
「I’Museum Center」はただの展示施設にとどまらず、市民一人ひとりが歴史の一部であり、地域に活力を与える存在であることを願っています。市原市の豊かな歴史遺産を通し、未来を見据えた活動を展開していくこの場所は、人々をつなげる新たな拠点となることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
市原歴史博物館
- 住所
- 千葉県市原市能満1489
- 電話番号
-
0436-41-9344