西表島の小学生を招待した「ピーチパインの学校」イベント開催

西表島の四年生が集まる特別な日、2024年7月17日、星野リゾート西表島ホテルでは「西表島ピーチパインの学校」というイベントが開催されました。このイベントは、地元の小学校、上原小学校の4年生を対象に、ピーチパインの魅力を伝えることを目的としています。

当日は、地元のパイン農家である西表島トロピカルフルーツ生産組合の池村一輝氏が講師となり、ピーチパインの特性や栽培方法についてレクチャーを行いました。池村氏は、ピーチパインが特異な酸性土壌で栽培されるために限られた地域でしか育たない貴重な品種であることを説明しました。このセッションには、単なる情報提供だけでなく、実際にピーチパインとサンドルチェの食べ比べが含まれており、子どもたちは味わう楽しみを通じて、自身の舌で地域の特産品を感じることができました。

「昨年に続き、子どもたちと話せる機会をいただけてとても嬉しいです。来年はぜひ畑作業も経験してもらいたいです」と池村氏も歓喜の意を表しており、地域の農家と子どもたち、そしてホテルスタッフとの交流が大きな意義を持つことを物語っています。

このイベントは、星野リゾートが重視する「旅」に必要不可欠な、その地域ならではの体験の一環です。星野リゾート西表島ホテルは、世界遺産として認められるこの島で、観光業や農業の両立が重要だと考えています。特にピーチパインは西表島の代表的な特産品として、これを通じて子どもたちの地元への誇りや愛情を育むことを目的としています。

参加した子どもたちの反応も理想的で、「ピーチパインが国内外でほとんど出回っていることに驚いた。もっと多くの人に食べてほしい」といった意見が聞かれ、彼らの視野が広がったことが伺えます。

さらに、星野リゾートはSDGs（持続可能な開発目標）への貢献も意識しています。このイベントは、目標4「質の高い教育をみんなに」に寄与することを目的としており、地域の未来を担う子どもたちへの教育的要素を取り入れています。

また、星野リゾート西表島ホテルでは「春のピーチパイン祭り」という毎年恒例のイベントも行われており、この中でピーチパインに関する様々な体験を子どもたちや観光客に提供しています。生ごみの資源化を行う循環型農業や、農家さんによるピーチパインの切り方講座など、多彩なプログラムが展開されています。

このように、星野リゾート西表島ホテルは地域の特産品を通じて、教育と地域貢献の両立を図りながら、観光業の新たな形を提示し続けています。美味しいピーチパインを楽しめるイベントは、単なる特産品の紹介を超えて、参加者の心に地元への愛情を根付かせる大切な試みと言えるでしょう。