株式会社椿本チエイン、エンジンドローン事業を本格始動！

新たな物流革命！株式会社椿本チエインがエンジンドローン事業に踏み出す

株式会社椿本チエイン（以下、椿本）は、2025年に新たにエンジンドローン「AZ-250」の製造と販売を開始する計画を発表しました。このドローンは、長時間飛行と重量物輸送に対応する特性を持ち、物流業界に革命をもたらす可能性があります。

1. エンジンドローン事業への参入背景

椿本は1917年に創業し、長年にわたりモビリティやマテリアルハンドリングに関する技術を追求してきました。2021年度から始まった「長期ビジョン2030」では、持続可能で人に優しい社会の実現を目指しています。同社は、新たなエンジンドローンの開発を通じて、物流の自動化と効率化を進めるとともに、災害時の物資輸送などの重要な役割も果たすことを狙っています。

現在、ドローン技術は徐々に進化していますが、安定した飛行や長時間の運用、さらには重量物の輸送においては課題が残っています。エンジンドローン「AZ-250」は、これらの課題を解決するための革新的なソリューションとして期待されています。

2. エンジンドローン「AZ-250」の特長

「AZ-250」の最大の特長は、ガソリンエンジンを搭載している点です。これにより、電動ドローンでは実現できない長時間の飛行を可能にしました。

- 最大積載量：50kg
- 最長飛行時間：無積載で約7時間、50kg積載時でも約1時間
- 全天候型設計：豪雨などの厳しい天候にも耐えることができる強靭な機体

主な利用シーンとしては、救援物資の輸送やインフラの点検、さらには広域物流の効率化まで多岐にわたります。特に、ガソリンエンジンによるエネルギー効率の良さとCO₂排出量の低減は、環境保護の観点からも優れた特長といえます。

3. 今後の展開

株式会社椿本チエインは、2025年4月に新事業開発センター内にエンジンドローン事業の専門チームを設立し、事業の早期実現を目指します。2030年には商用販売を開始する予定で、これまでの生産技術と品質管理を最大限に生かし、周辺機器や運搬装置の生産・販売体制も整備していく方針です。この取り組みは物流業界の革新に繋がることが期待され、企業としてのさらなる発展に大いに寄与するでしょう。