新作「かみさまのベビーシッター かみさまの家出」発売
2024年12月18日、株式会社理論社からの新たなリリースとして、廣嶋玲子の人気シリーズ「かみさまのベビーシッター」の最新作、「かみさまの家出」が発売される。この作品では、主人公の幸介と彼が育てる赤ちゃんかみさまのボンテンとの微妙な関係を描いている。最近、幸介のクラスメートに現れたかみさまが、なんでも願い事を叶えてくれると知らされ、彼の心は揺れ動く。
新しいキャラクターと物語の展開
新刊に登場するのは、クラスメートの家にいるかみさまで、彼はボンテンとは違い、非常に甘えんぼうでわがままな性格を持っている。しかし、もっと注目すべきは彼がどんな願いもすぐにかなえてくれる点である。この特異な能力に触れ、幸介はかつてない感情と向き合うことになる。彼にとって、これまで穏やかで幸せな日々を過ごしていたはずの生活に突如として葛藤が生まれ、心のバランスが崩れてしまう姿は、読者に深い共感をもたらす。
幅広いテーマを織り込む
この作品は、他者との比較というテーマが根底に流れている。人は他人と自分を比較した瞬間、それまでの自分の幸せに疑問を持ち始めることがある。幸介もまさにその例で、かみさまとの生活の中で何気ない幸せを感じていたが、クラスメートのかみさまことがわかることで、不安や嫉妬、取り残された感情を抱いてしまう。物語を通じて、読者は彼の心の揺れ動きを見守ることができる。
プロフィール:著者とイラストレーター
神奈川県横浜市出身で、ジュニア冒険小説大賞を受賞してキャリアをスタートさせた。代表作には「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」シリーズや「かみさまのベビーシッター」シリーズがあり、子供たちに愛され続けている。
奈良県出身のイラストレーターおよび漫画家で、数々の絵本や漫画を手掛けている。「かみさまのベビーシッター」シリーズでもその独特な画風が光る。
商品情報
「かみさまのベビーシッターかみさまの家出」は、ISBN9784652206492、定価1540円(税込)で、A5サイズ・111ページのボリュームでご提供。これまでの作品同様、心温まるストーリーと魅力的なキャラクターたちが待っている。
この最新作は、単なる子供向けの物語に留まらず、読者に深い教訓を及ぼす内容となっている。ぜひ、心豊かな物語をお楽しみに!