敦賀ムゼウムが伝えたい人道のメッセージ
人道の港 敦賀ムゼウムでは、命の尊さや平和の大切さをテーマにした企画展が開催されます。特に注目したいのが、2025年大阪関西万博を記念した『万博と赤十字』展と、戦後80年の節目を迎えた『戦後80年展』です。
『万博と赤十字』展の概要
この企画展は、日本赤十字社と敦賀ムゼウムの共催により、1867年のパリ万博での赤十字との出会いから現在に至るまでの歴史を振り返ります。パリ万博では、当時の日本人の一行がパリに現れ、赤十字と運命的な出会いを果たしました。この展示を通じて、日本赤十字社の設立に至るまでの経緯を理解することができます。
展示では、日本が赤十字をどのように受け入れ、発展させてきたのかを知ることができる貴重な史料が展示されます。また、ウィーン万博での日本館の設置や、赤十字がヨーロッパ各国に広がった様子も紹介されており、来場者は当時のパリやウィーンの雰囲気を感じ取ることができます。
『戦後80年展』の意義
もう一つの企画展『戦後80年展』は、太平洋戦争中に敦賀で起こった空襲の記録を浮き彫りにします。戦争の激化により、敦賀も空襲の標的となり、80年前の1945年7月12日、初めての大空襲が発生しました。この展覧会では、その日の惨劇と、空襲によって変わった街の様子を振り返ります。
一般的には、空襲の恐怖を身近に感じることは少ないですが、これからの世代にとってその現実を学ぶことは極めて重要です。敦賀の人々がどのようにして日々の生活を守っていたのか、その実情を伝える展示が行われます。
同時開催のパネル展
さらに、同時期に開催される『すべての難民が 難民でなくなる その日まで』というパネル展では、紛争や迫害で故郷を追われた人々の物語に焦点を当て、UNHCRの人道支援活動についても紹介されます。これにより、来場者は現在進行形の人道問題についても考える機会を得ることができます。
開催情報
- - 開催期間: 令和7年7月5日(土)~10月13日(月・祝)
- - 場所: 人道の港 敦賀ムゼウム企画展示室
- - 入場料: 大人500円、小学生未満300円
- - 開館時間: 9:00~17:00 (最終入館16:30)
- - 休館日: 水曜日(祝日の場合は翌日)
人道の港 敦賀ムゼウムへの訪問は、歴史を感じるだけでなく、現代に生きる私たちに向けたメッセージを考える良い機会となるでしょう。是非この機会に、過去の出来事から学び、未来をどう創っていくかを考えてみてはいかがでしょうか。これらの展示を通じて、歴史の教訓を受け取ることができることを拘束をし、また足を運んでみたいですね。