沖縄・ひめゆり平和祈念資料館のボランティア塗装プロジェクト

日本ペイント株式会社は、2025年4月9日から12日の4日間、沖縄県のひめゆり平和祈念資料館で行われたボランティア塗装に塗料を提供しました。この活動は、第二次世界大戦において激しい地上戦が繰り広げられた沖縄の歴史を受け継ぎ、当時の悲惨な体験を後世に伝えるために設立された同資料館の重要性を再認識させるものでした。

ひめゆり平和祈念資料館は、戦場で動員された女学生たちの経験を通じて、平和の大切さを伝え続けています。2025年は、戦後80周年にあたる記念の年であり、戦争を経験した方々への感謝の意を込めつつ、未来への希望を継承するために、ボランティア塗装が提案されました。

このプロジェクトには、全国の塗装業者が集まる「NPO法人塗魂ペインターズ」が参加。35名のプロの塗装者が現地に集まり、資料館の外壁を丁寧に塗り替える姿は、参加者たちの心意気を感じさせました。資料館が設立されて以来、一度も塗り替えが行われていなかったため、塗装作業は大きな意味を持つものでした。

特に、子どもたちも参与し、献花を販売する小屋の塗装を通じて、地域貢献の一環となりました。このような活動は、社会への貢献を深めながら、塗装という技術を活用することで、幸せをもたらすことを目指しています。

日本ペイントの担当者は、「このような貴重な活動に参加できたことを嬉しく思っています」とし、引き続き社会貢献を重視していく姿勢を示しました。一方で、同館の館長である普天間朝佳氏は「多くの人々が平和を願い、塗装に協力してくださることに感謝しています」と感謝の意を表しました。

当プロジェクトは、地域活性化を目的とする「HAPPY PAINT PROJECT」の一環でもあり、従来の塗装活動に留まらず、地域の教育や思い出作りにも力を入れています。これまでに全国で171回以上のイベントを開催し、約10,900人が参加してきました。

このように、塗料を通じて社会に幸せを届けることを目指す日本ペイント。ボランティア活動を通じて、引き続き未来に向けた平和のメッセージを広めていく姿勢が評価されています。