安田倉庫が提案する次世代ロボット技術で物流を進化させる

安田倉庫が進めるロボット活用による物流現場の改革

安田倉庫では、最新のロボット技術を駆使し、効率的な物流の実現に向けた取り組みを強化しています。各営業所で導入されているロボットソリューションは、生産性向上に貢献し、持続可能な物流を構築する重要な要素となっています。以下に、各種導入事例をご紹介します。

1. ピッキングアシストAMRの導入

厚木営業所では、ラピュタロボティクスが提供する「ラピュタPA-AMR」を利用し、ピッキング作業の効率化を図っています。このシステムにより、搬送工程の自動化が実現され、作業スタッフの身体的負担が軽減されています。具体的には、自動搬送による歩行時間の削減や「手ぶらピッキング」方式により、作業環境が大幅に改善されました。

物流データを収集・分析することで、作業効率の持続的な改善も推進されています。例えば、レイアウトの最適化により、作業生産性は導入前と比べ約80%向上しています。このような先進的な取り組みが、広告でも取り上げられ、NHK WORLDの『BIZ STREAM』でも特集が組まれました。

2. 低床型自律走行搬送ロボット

東京メディカルロジスティクスセンターでは、立山マシンが提供する低床型自律走行搬送ロボットが活躍しています。500kgを超えるカゴ台車の自動搬送を可能にし、これにより作業生産性は約2倍に達しました。また、RFID技術を組み合わせることで、トラックヤードへの自動仕分けも実現。このシステムは、トラックドライバーが製品を探す手間を省き、2024年問題への解決策としても期待されています。

3. 次世代型ロボットソーター(t-Sort)

安田倉庫グループでは、プラスオートメーションから提供された次世代型ロボットソーター(t-Sort)を導入しています。このシステムは、迅速かつ正確な仕分け作業が可能で、導入後は作業生産性が約2倍となりました。t-Sortは、固定式のソーターに比べて柔軟性が高く、ロボットの台数を増減させることで処理能力を調整できるため、省スペースでの活用が可能です。

4. 無人フォークリフトの導入

東雲営業所では、ラピュタロボティクスの無人フォークリフトが導入されています。主に定点間の搬送作業を自動化し、倉庫のオペレーションを標準化・平準化、省人化しています。トラックバースへの貨物搬出や垂直搬送機への運搬が無人で行えるため、従業員はより付加価値の高い業務にシフトできます。この取り組みにより、メディカル製品の流通加工や検査業務の効率化も実現しました。

持続可能な物流に向けた今後の展望

安田倉庫は、ロボットソリューションの導入を通じて、作業生産性の向上と、専門技術者に依存しない標準化を一層推進します。これにより、スタッフが働きやすい環境を整えつつ、サステナブルな物流構築を継続していく所存です。また、「物流現場DX」の推進を通じて、ステークホルダーの期待を超える高付加価値なソリューションを提供し、将来的な成長と発展を目指します。