近年、医療機関における顧客とのコミュニケーションの重要性が高まっています。特に、コロナ禍以降、患者との接点が多様化する中で、クリニックはより一層きめ細かな対応を求められるようになりました。そんな中、NTTグループのSMS送信サービスである「空電プッシュ」と、株式会社アイアコスの診療予約・WEB問診システム「テルミーアイ」が手を組み、医療機関と患者のコミュニケーションをさらに向上させる取り組みが始まりました。
SMSによるコミュニケーションの進化
患者とのコミュニケーションは、メールや電話だけではもはや十分とは言えません。一般的にメールは開封率が低く、電話がつながらなかったり不在だったりする場合も多く、これらによるコミュニケーションロスが生じることが少なくありません。これが原因で、患者が来院日を忘れてしまったり、予約をキャンセルしてしまうこともあります。
そこで、空電プッシュが持つ99%の高到達率を活用し、診療予約の確認やリマインドをSMSで自動送信することが可能となりました。SMSは開封率が高いため、患者に確実に情報を届けることができるのです。これにより、無断キャンセルを効果的に減少させることが期待されており、順番が近づいている患者への呼び出しや、来院が遅れている患者への連絡もスムーズに行うことができます。
重要情報の確実な伝達
この連携を通じて、医療機関からの重要な情報、例えば診療時間の変更や急な休診、検査結果の受け取りに関する通知を患者に即座に届けることが可能となります。電話での連絡が難しい場合でも、SMSであれば確実に情報が届きます。これにより、患者が必要な情報を逃すことなく、より良い医療体験を得られるようになります。
また、医療スタッフにとっても、予約の確認や変更、問診内容の未回答に対する追跡などの電話対応は大きな負担となっています。SMSによる連絡手段の導入により、これらの業務を効率的に行うことができ、スタッフの負担が軽くなることが期待されています。
アイアコスのコメント
株式会社アイアコスは、この取り組みを大変歓迎しています。「高い開封率を誇る空電プッシュは、重要な情報を確実に患者に届ける強力なツールです。この連携により、医療機関と患者との円滑なコミュニケーションを支え、受付業務の効率も向上させることができると考えています」と述べています。さらに、アイアコスは、創業30年の技術力を活かして、医療機関に即したSMS機能を提供し続ける意向を示しました。
テルミーアイとは
テルミーアイは、診療予約や受付を行い、現在の診察状況や待ち時間を把握できるシステムです。様々な仕様を組み合わせることで、医療機関のニーズに応じた柔軟な運用が可能です。これにより、患者がよりスムーズに医療サービスを利用できる環境が整います。
今後、この取り組みにより、全国のクリニックでの導入効果が期待されます。医院側の業務負担を軽減しつつ、患者へのサービス向上を図ることができれば、双方にとってメリットがあると言えるでしょう。空電プッシュのようなテクノロジーを活用し、これからの医療現場がどのように進化していくのか目が離せません。