AIセキュリティがMSP/MSSPのビジネス成長を加速 - OpenText調査

AI主導のセキュリティがMSP/MSSPビジネスを牽引

OpenTextは、毎年実施している「OpenTextサイバーセキュリティ2024グローバルマネージドセキュリティ調査」の結果を発表しました。この調査は、1500社以上のマネージドサービスプロバイダー（MSP）とマネージドセキュリティサービスプロバイダー（MSSP）を対象に行われ、AI主導のセキュリティサービスに対する高い需要が明らかになりました。

調査によると、回答者の92.5%が、今後12か月間のビジネス成長の原動力として、AI主導のセキュリティと脅威インテリジェンスサービスの拡大を挙げています。AIはセキュリティ業界において大きな注目を集めていますが、包括的なセキュリティとコンポーザブルセキュリティの専門知識は、顧客企業がMSP/MSSPサービスを求める主要な理由として依然として重要視されています。

OpenText Cybersecurityのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるプレンティス・ドノヒュー氏は、「AIテクノロジーに対する関心が高まる一方で、セキュリティニーズの変化に対応できるコンポーザブルセキュリティの重要性を忘れてはなりません。」と述べています。

顧客企業が求めるセキュリティへのAI活用

調査では、顧客企業がMSP/MSSPに求める最も重要な要素として、「セキュリティとAIの専門知識」が挙げられました。顧客企業の27%は、セキュリティソリューションのベンダーを1社に絞ることを希望しており、この傾向は2023年から10%増加しています。

顧客企業は、セキュリティへのAI実装において、セキュリティチームとツールの有効性と効率性を向上させることを最大の課題として挙げています。これはMSP/MSSPにとって大きなビジネスチャンスです。

AIセキュリティのメリットと課題

生成AIなどのAI機能を顧客企業のセキュリティプログラムに実装することの最大のメリットは、セキュリティ人材のスキル向上とセキュリティプラットフォームの強化です。

一方で、AIセキュリティの実装には課題も存在します。調査によると、MSP/MSSPの34%が、セキュリティへのAI実装を最大の課題として挙げています。