電通の働き方改革
2025-02-17 18:47:27

電通、女性活躍推進で「えるぼし認定」最高位を獲得した理由とは

電通が「えるぼし認定」最高位を取得



株式会社電通は、東京都港区に本社を置く企業で、働き方改革に取り組んでいることから、先日、厚生労働省から女性活躍推進企業として「えるぼし認定」の最高位、3つ星を獲得しました。これは、全社員が活躍できる環境を整え、多様な働き方を支持する取り組みが評価された結果です。

「えるぼし認定」とは


「えるぼし認定」は、女性活躍推進法に基づく制度で、企業が立てた行動計画に従い、女性が働きやすい環境を提供しているかを5つの評価項目に基づいて判断し、認定を行うものです。評価項目は「採用」「継続就業」「働き方の柔軟性」「管理職比率」「キャリアの多様性」の5つで、対応状況に応じて3段階で認定されます。

電通の取り組み


電通は、「全員が活躍できる環境」を目指し、特に女性の働きやすさを重視した施策を多数展開しています。まず、2017年には各組織に「HRMディレクター」を配置し、従業員の見守りや人的育成に注力しました。これにより、各部署での取り組みを強化し、実行力を高めています。また、2024年には新たに「HRM Coディレクター」を設置し、より手厚いサポート体制を整える予定です。

社内には「ハッピー電パパ電ママライフ」というポータルサイトを設け、育児中の従業員への情報提供を行い、また介護に関する情報も「電通ほっと介護支援制度情報サイト」を通じて提供するなど、日常生活と仕事の両立を支える環境を整えています。

DEIへの徹底した取り組み


電通グループ全体でのDEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)への取り組みも顕著です。年に一度発行する「DEIレポート」では、各地域における施策や精神的な背景を共有しており、従業員の意識改革を図っています。さらに、無意識のバイアスを認識し、積極的に対話を行う場として「DEIパーク」を設け、従業員自らが課題を発見し、解決策を提示する機会を設けています。

女性管理職候補への支援


電通は、女性のキャリア支援にも尽力しており、リーダーシップ力の養成や自らのキャリアビジョンを具体化するための研修プログラムを実施しています。これにより、将来の女性管理職候補を育成し、職場における女性比率の向上を目指しています。

職場環境の改革


2016年から推進している労働環境改革により、社内の労働時間を短縮する施策が進められています。例えば、2016年度の年間労働時間は2166時間でしたが、2023年度は2000時間を切ることが見込まれ、過重労働の解消が図られています。

柔軟な働き方を導入し、育児や介護、家族の事情に応じた「実家勤務制度」や、コアタイムのない「スーパーフレックスタイム」の制度が設けられるなど、従業員のライフスタイルに応じた働き方を支援しています。このような取り組みが功を奏し、女性管理職の割合も徐々に上昇し、2016年度の8.4%から2023年度には9.4%に増加しています。

今後の展望


電通は、法令遵守の徹底と、従業員が働きやすい環境作りを継続的に進める意向を示しています。多様な人材が活躍しやすい職場を実現するために、制度の導入や啓発活動を強化し、さらなる改革を進めていく計画です。今後も、電通の「えるぼし認定」受賞をきっかけに、他企業においても類似の取り組みが広まることが期待されています。


画像1

会社情報

会社名
電通
住所
電話番号

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。