岡山大学の挑戦
2025-08-12 00:02:28

岡山大学が推進するカーボンフットプリントの価値創造に向けた新たな挑戦とは

岡山大学が率いる「カーボンフットプリントを起点とした価値創造ワーキンググループ」



国立大学法人岡山大学は、さまざまな企業や研究機関と連携し、環境問題に取り組む「カーボンフットプリント(CFP)」を基盤とした価値創造を推進しています。2025年7月31日、津島キャンパス内の共創イノベーションラボ「KIBINOVE」にて、CFP Nexus WGの第2回ワーキンググループが開催されました。この取り組みは、地域企業の競争力を強化し、持続可能な社会の実現を目指すものです。

新たな取り組みの概要



このワーキンググループには、企業の代表、研究者、学生、金融機関などから約50名が参加。初めに、株式会社メタルワン菱和の代表取締役社長である流田龍扶氏が、自社のカーボンニュートラルへの取り組みを紹介しました。彼の発表によると、同社ではエネルギー使用の可視化システムを導入し、省エネ運転を実現。また、年間4万kWhの電力削減に成功したことも報告されています。このような努力により、地域に貢献する企業として「100年企業」を目指す姿勢が強調されました。

続いて、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)の仲井俊文氏が「サーキュラーエコノミー(CE)×脱炭素支援パッケージ」の提案を行い、顧客のニーズに基づいたエコな製品設計と資源の共有化を進める重要性が話題となりました。このアプローチにより、環境にかかる負担を軽減しつつ、経済的な効率性も追求できることが期待されています。

また、今後舞氏は中小企業向けに使いやすいCFP・LCA用の排出原単位データベース「CORD」を紹介。これは専門知識がなくても利用できる便利なツールであり、参加者の関心を集めました。特に、CO2排出量の算定に必要な情報を簡単に取得できるため、実践的な対応が可能となります。

今後の展望



このワーキンググループでは、単なるCO2算定に留まらず、CFPを活用した事業の変革や新たな価値の創出に向けた深い議論が行われました。岡山大学は、今後さらに地域企業や支援機関との連携を強化し、実践的な脱炭素活動を推進する方針です。このような取り組みの中で、地域の中核研究大学としての役割を果たす岡山大学に期待が高まります。

カーボンフットプリントとは



カーボンフットプリントは、製品やサービスの全ライフサイクルを通じて排出される温室効果ガスの量を示す指標で、具体的にはCO2換算で表されます。この指標を利用することで、企業や消費者は自らの環境への影響を可視化し、持続可能な選択を行う手助けになります。経済産業省や環境省が提供するガイドラインも参考にされており、より良い環境意識の向上が期待されています。

OI-Startについて



「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」は、企業、自治体、大学などの研究者と学生が集まり、デジタル技術を活用したイノベーションを生み出す場です。このプラットフォームでは、相互にアイデアを交流しながら地域企業の生産性向上や地域内の若者の離職防止に向けた施策が模索されています。

岡山大学は、SDGs(持続可能な開発目標)を.supportし、持続可能な地域社会の実現に向けて、今後も多様な取り組みを進める予定です。地域と地球の未来を共創する岡山大学の挑戦に、引き続き注目が集まります。


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会社情報

会社名
国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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