アニコムが発表した家庭どうぶつ白書2024
アニコムホールディングス株式会社が、2024年の家庭どうぶつに関する最新データをまとめた『家庭どうぶつ白書2024』を発表しました。この白書は、2010年から毎年発行されているもので、世界最大規模のペット疫学データ集です。特に、アニコム損害保険株式会社のペット保険に基づく保険金の請求データや、独自のアンケート調査結果が含まれています。一般の方もウェブサイトを通じて無料で閲覧およびダウンロードできるため、ペットを飼う際の参考にしてはいかがでしょうか。詳しくは
こちらのリンクからご覧ください。
平均寿命データ
白書によると、犬の平均寿命は14.2歳、猫は14.5歳という結果が出ています。犬種別では「トイ・プードル」が15.3歳、猫種別では「日本猫」が15.1歳と、特に長寿命な品種として挙げられています。これらのデータは、飼い主にとってのペットの健康管理に役立つ情報といえるでしょう。
猫種別データの強化
近年、猫の飼育頭数が増加しています。その背景を受けて、調査では猫種別の疾患統計が従来の8猫種から10猫種へと拡充されました。犬種30種とともに、各犬種や猫種がかかりやすい病気についても詳しく紹介されており、早期発見や予防につながることが期待されます。
対象の猫種
- - 混血猫
- - スコティッシュ・フォールド
- - アメリカン・ショートヘア
- - マンチカン
- - ノルウェージャン・フォレスト・キャット
- - ブリティッシュ・ショートヘア
- - ラグドール
- - ロシアン・ブルー
- - メイン・クーン
- - ミヌエット
ペット業界のトレンド
白書では、「どうぶつの介護」に関するアンケート結果も紹介されています。約4割の飼い主が介護の経験があると回答しており、将来の介護についての不安やペットのオーラルケアに対する意識の高さも伺えます。また、アニコムグループ内ではどうぶつの口腔内細菌や腸内細菌と健康との関係を研究しており、再生医療に関する取り組みも進められています。これらのデータは、ペットの健康を考えるうえで重要な情報と言えるでしょう。
モデル犬・猫の紹介
『家庭どうぶつ白書2024』の表紙モデルには、8,500件を超える応募の中から選ばれたペットが掲載されています。まず犬モデルは、シー・ズーの6歳の「ぱんちゃん」。繁殖犬から引退し、新たな家族に迎えられたぱんちゃんは、優しい眼差しでパパとママを見つめていました。
猫モデルとしては、シンガプーラの「シルクちゃん」(3歳)と「ジュエルちゃん」(7歳)の2頭が選ばれました。血の繋がりはないものの、仲良しな2匹は撮影中も互いを探したり、顔を寄せ合ったりと、その愛らしい様子が多くの人々の心を温かくしました。
制作の想い
アニコムが『家庭どうぶつ白書』を発行し続けている理由は、ペットの健康を守るためにデータを公開し、予防につなげたいという想いから来ています。ペットの属性や健康状態を理解することは、言葉を話せない彼らの声を聞く手段でもあるのです。データを「翻訳」することで、飼い主がペットの健康をしっかりと管理できるよう手助けしたいという願いが込められています。
このように、『家庭どうぶつ白書2024』は、データを通じてペットたちの健康を支えるための貴重な情報が詰まった一冊です。ペットを飼う上での責任を再認識し、彼らの健康を守っていきたいですね。