中高生が発信する広告への一石
最近、N高等学校とS高等学校、およびN中等部の生徒たちが、「嘘・大げさ・まぎらわしい」広告について注意喚起を促す動画を制作しました。この取り組みは、公益社団法人日本広告審査機構(JARO)とのコラボレーションによって実施された「広告苦情、動画にしてみた」コンテストの一環であります。
コンテストでは、N/S高が117チーム、N中等部が33チームから計150本もの応募があり、それぞれの作品が高いクオリティを誇るものでした。特に注目されたのは、SNSやYouTubeを通じて配信予定のグランプリ受賞作品。これらは、若い世代が今後のメディアリテラシーや表現力を磨くきっかけになると考えられています。
受賞作品のハイライト
N/S高のグランプリ受賞作品
1.
肌荒れJK
-
チーム名: 海浜幕張_Aチーム
-
内容: 肌荒れに悩む女子高生がクレンジングの広告を見て商品を購入するが、実際には効果がなかったというストーリー。
2.
サプリと情報鵜呑みにするな
-
チーム名: 天王寺_Dチーム
-
内容: ダイエットサプリの広告に騙され体重減少がなかった主人公が、夢物語ではないと反省するもの。
3.
まぎらわしい美容広告に気をつけよう
-
チーム名: 川越ガールズ
-
内容: 広告の隅にある「今だけ」と書かれた小さな文字に隠された定期購入の罠について警告する。
N中等部のグランプリ受賞作品
1.
小さい文字で、、、
-
チーム名: 名古屋Aチーム
-
内容: ダイエットサプリの広告を見て誤解し、半年契約であることを見落としてしまうストーリーを対話形式で再現。
取り組みの意義
このプロジェクトを通じて、教育機関の責任者や審査員によると、学生たちは広告の見方や映像表現の技術を学び、それを通じて自己表現の新しい形を探し求める姿勢が窺えました。博報堂UNIVERSITY of CREATIVITYの須田和博氏は、若い世代が広告を批判的に捉える力を養うことが重要であると述べています。
動画配信予定
受賞作品は、2024年1月22日から順次、JAROの公式SNS(TikTok、YouTube)で公開される予定です。中高生が自ら声を上げて作った作品を、ぜひチェックしてみてください。
この取り組みは、次世代のメディアリテラシーを育む試みの一環として、今後も続けられることが期待されています。JAROの「苦情の次世代化」を目指すこのプロジェクトが、より多くの若者たちに影響を与えることになるでしょう。