メルクの新しいViresolve® Barrierフィルター
メルクは、ウイルスによる汚染からバイオプロセスを守るために設計されたViresolve® Barrierカプセルフィルターを発表しました。このフィルターは、特にバイオ医薬品の製造過程において重要な役割を果たすとされています。ウイルス安全保証プログラムの一環として、システム全体の安全性を高めるための効果的なソリューションを提供します。
バイオリアクターのリスクを低減
Viresolve® Barrierフィルターは、バイオリアクターでのウイルスのコンタミネーションリスクを軽減するために設計されています。メルクのライフサイエンスビジネスのプロセスソリューションズ事業責任者であるアンドリュー・ブルピン氏は、「ウイルス汚染は常にプロセスに対する脅威です。たった一つのウイルス粒子がバイオリアクターのコンタミネーションを引き起こす可能性があります」と語ります。
このフィルターは、プロセスの停止や調査にかかるコストの増加、そして患者への供給障害を引き起こすリスクを低減し、安心して生産を行える環境を提供します。
研究から商業生産まで対応
Viresolve® Barrierフィルターは、研究開発の段階から商業生産のプロセスまで幅広く対応することが可能です。これは、細胞培養能力やタンパク質の品質を損なうことなく、高い流束と容量を実現しているためです。サイズは小型のマイクロフィルターから最大1平方メートルまであり、バイオリアクターの直前や培地コンテナーに簡単に設置できます。
全体的なウイルス除去ソリューション
Viresolve®シリーズの最新の追加製品として、Viresolve® Barrierフィルターにより、アップストリームおよびダウンストリームアプリケーションにおいてウイルスのろ過が可能になりました。このことは、業界における高品質な製品とサービスのポートフォリオを提供するメルクにとって、重要なステップとなります。
メルクのウイルス安全保証プログラム
メルクのウイルス安全保証プログラムは、ウイルス混入の予防から細胞や原材料のウイルス検出、中間体製造過程、さらにはダウンストリームプロセスに至るまでのすべての過程でウイルスが除去されるよう、包括的なアプローチを取っています。これにより、製造過程全体の信頼性が向上します。
さらに、東京・台場に位置するM Lab(TM)コラボレーションセンターでは、Viresolve® Barrierカプセルフィルターやメルクのウイルス安全性保証プログラムに関する詳細な情報を得ることができます。
メルクの企業概要
メルクは、ヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野において、世界的にトップクラスの科学と技術を持つ企業です。がんや多発性硬化症のためのバイオ医薬品から、科学研究や生産に関するシステム、スマートフォンや液晶テレビ向けの材料に至るまで、約5万人の従業員が活動しています。1968年に日本法人が設立され、以来バイオサイエンス分野や医薬品製造に関わる製品とサービスを提供してきました。
詳しくは、
メルクの公式ウェブサイトをご覧ください。