ライカジオシステムズが発表したスキャナー搭載トータルステーション
2025年7月30日、ライカジオシステムズ株式会社は、日本市場向けに特別仕様のトータルステーション『Leica Nova MS60JP』の販売を開始することを発表しました。このモデルは従来の『Leica Nova MS60』の技術を基に、日本の測量のニーズに合わせて改良されています。
MS60JPの特徴
MS60JPは、毎秒最大30,000点の計測が可能な高速スキャン技術を誇り、GNSSセンサーとの接続機能や先進的なデジタルイメージングも搭載しています。特に、このデバイスはユーザーの要望を反映させた設計となっており、使用する現場に応じた精度や性能の要求に対応しています。従来の機能に加えて、新しい天頂方向のスキャンアルゴリズムやエリアの定義方法の拡張も実現しました。
作業効率を大幅に向上
このデバイスの最大の特長は、AutoHeight(オートハイト)機能です。これはボタン一つで自動的に器械高を計測する技術で、人為的なミスを防ぎ、測量を開始するまでの準備時間を大幅に短縮します。さらに、『表面検査』アプリケーションを用いて、現場で即座に取得した点群データから面の凹凸分析や出来形確認を行うことができるため、実務での柔軟性も向上します。これにより、計測者はデータの精度と速度を一層高めることができます。
従来のMS60との違い
2015年の発売以来、MS60はスキャナー機能とトータルステーション機能の融合が評価され、業界標準の一つとなっています。新たに登場したMS60JPは、より高い精度と効率を求めるお客様のニーズに応える形で設計されています。意欲的な開発を続けるライカジオシステムズは、ユーザーがプロジェクトを計画通りに進められる環境を整えるため、従来よりも幅広い選択肢を提供しています。
高度な技術が実現する未来
MS60JPの開発は、ライカジオシステムズが追求する技術革新の一環であり、特にスムーズな業務進行をサポートする機能が充実しています。ユーザーは、Leica Captivateフィールドソフトウェアを使って、得られた全てのデータとスキャン内容を3Dで視覚化でき、続いて得られた成果をLeica Infinityソフトウェアに転送し、一元管理することが可能です。
このように、MS60JPは測量や建設事業など様々な業界において、高度なデジタルイメージング、スキャン機能を統合した優れたソリューションを提供します。業務のフレキシビリティを向上させることで、将来的なプロジェクト成功の大きな一助となるでしょう。
詳細情報に関しては、公式製品ページ【MS60JPの製品詳細ページ】(https://leica-geosystems.com/ja-jp/products/total-stations/multistation/leica-nova-ms60)を確認してみてください。