秩父市がLINEを活用した単身者見守りサービスを導入

秩父市が導入した新たな見守りシステム

埼玉県秩父市では、スマートフォンの普及に伴い、新たに「単身者安否確認システム」を導入しました。これは、LINEを利用して単身者の安否を確認し、いざという時に早期に対応できるようにするためのサービスです。

このシステムは、株式会社Bot Expressが提供する「GovTech Express」を基にしており、市民の利便性を追求した設計となっています。具体的には、毎朝8時に「今日もお元気ですか？」というメッセージが単身者に送られ、それに対して反応がない場合には、見守り者にアラートが送信される仕組みです。このように、家族や友人が離れて暮らす単身者でも、気軽に見守りができるのが大きな特徴です。

取り組みの背景

秩父市のLINE公式アカウントは、これまでもワクチン接種予約や市政情報の配信に利用されてきました。2025年2月20日時点で、友だちの数は47,083人と、人口の82％に相当します。これを活用し、さらに多くの市民がデジタル技術の恩恵を受けられるようにするため、安否確認システムの導入が決定されました。

同市では、孤立感を抱える単身者に対して、少しでも早く安否を確認し、必要な対応を取ることが重要とされています。

利用の手軽さ

この安否確認システムは、専用アプリのインストールが不要で、普段使いのLINEを活用します。登録手続きは非常に簡単で、生年月日を入力するだけで完了します。所要時間はわずか10秒程度です。また、利用者が負担する費用は通信料のみで、追加の費用は一切かかりません。

登録方法

受け取る側と見守る側の双方が簡単に登録できます。安否確認を希望する単身者は、秩父市LINE公式アカウントを友だち追加し、「安否確認システム」に登録。その後、見守りを希望する人も同様に登録することで、簡単に見守りを行うことができます。

秩父市の上田優様は、このシステムの導入について「万が一の事態に備えて、早期の発見・対応を可能にすることで、離れて暮らす家族も安心できるようになります」と述べています。