東京都環境局とeiiconの共創プロジェクト
東京都環境局は、断熱改修を通じて住宅の環境改善を図る新たな試みを始めました。このプロジェクトは、株式会社eiicon(エイコン)が運営するオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」を通じて、全国のスタートアップ企業を対象にパートナー企業の募集を行います。プロジェクト名は『TOKYO Housing Open-innovation for Metropolitan Environment program 2025「TOKYO HOME」』です。
このプログラムは、既存住宅の断熱窓を改修し、より快適な住環境を作り出すことを目的としています。また、2030年に向けた東京都のCO₂削減目標に向けた取り組みの一環として、スタートアップ企業との共創による新しいサービスの創出が期待されています。
ホスト企業と共創テーマ
参加を表明したホスト企業は、三協立山株式会社、株式会社LIXIL、YKK AP株式会社の3社です。
1.
三協立山株式会社では、開口部改修技術を活用し、現場労働力不足を解決する業界構造の転換を目指します。
2.
株式会社LIXILは、世界的な気候変動に対応した断熱改修を推進し、未来の新しいスタンダードを創出します。
3.
YKK AP株式会社は、窓を通じてQOL(生活の質)を変える新たなリフォームの仕組み作りに挑戦しています。
各企業は、自社のテーマに関する革新技術やサービスを求めています。
プログラムのサポート内容
選定されたスタートアップ企業には、ビジネスの実証に充てるための協定金として最大500万円が支給されます。さらに事業化に向けたインキュベーション支援や広報戦略なども提供され、企業が新たなビジネスを創出するためのサポートが行われます。
スタートアップ企業の応募資格
本プログラムへの参加にはいくつかの条件があります。まず、東京都内で事業展開を計画または実施しているスタートアップであることが条件です。また、設立から10年以内であり、未上場であることも求められます。その他には、業務の実施能力があり、財務的に健全であることが求められます。
これにより、スタートアップ企業は東京都内で直接的に影響力を持つプロジェクトの一員となるチャンスを得られます。
今後のスケジュール
2025年の11月にはエントリー受付を開始し、その後、オンライン説明会を行う予定です。最終的には12月中旬に選ばれたパートナー企業を発表し、来年の成果発表会も予定されています。これらのスケジュールは参加企業が共に成長するための重要なステップとなります。
効果的な共創の期待
東京都環境局やeiiconは、今回のプログラムを通じて断熱改修市場において新しいイノベーションが生まれることに期待を寄せています。この取り組みによって、消費者のニーズに応えるサービスやソリューションが提供され、さらには持続可能な社会の実現に向けた一助となるでしょう。スタートアップの発展と共に、東京都の環境政策の一環としても大きな役割を果たすことでしょう。
本プログラムは、新しいビジネスの創出だけでなく、地域環境への積極的な貢献を目指す重要な試みです。スタートアップ企業にとっても、新たなビジネスチャンスとなることが期待されています。