未来を見据えたエンジニアのキャリアワークショップ
2025年10月、NEC、ソニー、トヨタの30代エンジニアが集結し、「Engineer’s Career Journey」と題した越境型キャリアワークショップが開催されました。このイベントは、一般社団法人エン・ジニアスが主催し、エンジニア同士が横断的にキャリアの可能性を探る場として設けられました。
概要と目的
このワークショップには、NEC、ソニー、トヨタから54名のエンジニアが参加しました。開催は3日間にわたって行われ、各社から18名ずつが選抜されました。主な使命は、自身の才能に再会し、新たなキャリアの方向性を模索すること。エンジニアとしての自立性を高めるためのツールやフレームワークが提供されることで、参加者は自己分析や他者との対話を通じて新しい視点を得ることができました。
プログラムの内容
キャリア資産の探索
参加者は、「キャリア資産の探索と発見」や「キャリアディレクションの創造」をテーマにしたプログラムに取り組みました。事前に用意された「自分ならではの未来を見つける7つのステップ」や、過去のキャリアを振り返る「変化の履歴書」を作成することで、自己理解を深めました。特に「Career Asset Quest」という専用ツールを使用し、85の質問に答えることで自身のキャリア資産を可視化しました。
参加者の声
ワークショップ後のアンケートでは、多くの参加者が新たな発見を得たことが強調されました。ある参加者は「社外の方々との交流を通じて、今まで考えたことのなかった自分の強みや可能性に気づくことができた」と述べています。また、他の参加者からのフィードバックが、自身のキャリアに対する新しい視点となり、将来の方向性を考えるきっかけにもなったとの声もありました。
意識の変化
参加前と参加後の意識調査では、多くの参加者が自身のキャリアに対する感情が「もやもや」から「ワクワク」へと変化したと報告。ワクワク感が13.8%から70.6%に増加したことは、今回のワークショップの大きな成果と言えるでしょう。
NPSスコア
また、他者にこのワークショップを推薦する意欲を示すNPS(ネットプロモータースコア)では、推奨者が39.2%という高い数値を記録し、参加者たちの満足度の高さが確認されました。
今後の展望
エン・ジニアスは、今回の成功を受け、定期的なワークショップの開催を予定しています。関心を持つ皆様に向けて、一般会員企業向けの機会を設けることで、さらなるキャリアの可能性を提供し続けていく方針です。
関連イベントの案内
2026年には、エンジニア向けの公開ワークショップがオンラインおよびリアル開催される予定です。これらのイベントでは、参加者が自己のキャリアを深く掘り下げる機会を持つことができるでしょう。関西でも、エンジニアのキャリアマネジメントを考えるイベントが予定されており、さらなるスキル向上の場となることが期待されています。
結論
このようなワークショップは、エンジニアのキャリア形成において重要な役割を果たしています。参加することで、人と人との交流が新たな視点を生み出し、自身のキャリアをより豊かにするための一歩となるでしょう。未来のキャリアを描くための第一歩を、これからも力強く進めていってほしいと思います。